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飲食店で出る「おしぼり袋」「ストロー袋」などのゴミ、どうしておくのが親切?

「何もしないこと」も配慮になる

Q.逆に、すべきではないゴミのまとめ方はどのようなものでしょうか。

西出さん「ゴミを運びやすいからと、グラスの中にゴミを詰め込む方もいらっしゃるようですが、これは控えましょう。重要なのは『お店の人が片付けやすいように』との配慮。グラスの中からゴミを取り出す手間を増やすような行為はやめましょう。また、お皿を重ねてまとめるのも一長一短です。お皿を重ねることで、お皿の底に汚れが付いたり、器に傷をつける可能性もあるため、お店によっては『気持ちはありがたいが控えてほしい』と思われるケースもあります。『何もしないこと』が相手への配慮となることも。皆さんのお店の人に対する思いやりが本末転倒にならないためにも、TPPPOに応じて、マナーの形を臨機応変に変化させるとよいでしょう」

※「TPPPO」(Time=時、Place=場所、Person=人・相手、Position=立場、Occasion=場合)

(オトナンサー編集部)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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