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ついに東山紀之も進出! ジャニーズはアイドルを捨てて「報道」にかじを切るのか

「アイドル」「社会派」という2つの顔

 とはいえ、ジャニーズ事務所のタレントたちが「アイドルとしての姿を捨てようとしている」というわけではありません。ライブを中心に据えたアイドル路線のグループ活動と、報道・情報番組への出演を中心に据えた社会派路線のソロ活動という2つの顔を持つのが、今やジャニーズ事務所のタレントとしての王道。グループ活動で華やかさとカリスマ性を、ソロ活動で知名度と好感度を得られるほか、知的でクリーンなイメージからCM出演のオファーも期待できるなど、緻密な計算に基づいたマネジメントなのです。

 しかし、「ジャニーズ事務所のタレントたちは、報道・情報番組に対応できる資質を持っているのか」という疑問は依然として解消されていません。彼らはライブや冠番組などでグループトークを進めることには慣れていますが、報道・情報番組で重要な人生経験や専門知識は乏しく、視聴者と同じ目線からのコメントに終始。「なぜ彼らでなければいけないのか」という問いに答えられていないのです。

 彼らを起用する番組サイドは、先述のように報道・情報番組の全体数が増えたことで、「明るさ」「気軽さ」「笑い」を感じるものを作ろうと考えています。その点、ルックスのさわやかさ、固定ファンを持つ強み、生放送に起用できる安心感などを併せ持つジャニーズ事務所のタレントは魅力的な存在。同じように報道・情報番組への出演を増やしている芸人とは異なる魅力を持つことで、重要な選択肢の一つとなっているのです。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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