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勢い止まらぬ広瀬アリス 寄せられる期待、引っ張りだこの背景とは

4月クール「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」「恋なんて、本気でやってどうするの?」の両作で主演を務める広瀬アリスさん。近年、多くの作品で起用が続く背景に筆者が迫ります。

広瀬アリスさん(2022年1月、時事通信フォト)
広瀬アリスさん(2022年1月、時事通信フォト)

 4月クールの連続ドラマ「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」(読売テレビ・日本テレビ系)と「恋なんて、本気でやってどうするの?」(関西テレビ・フジテレビ系)の2本に主演することで注目を集めている広瀬アリスさん。

 流れが非常に早く、移り変わりの激しい芸能界において、今最も勢いのある、注目の一人と言っても決して大げさではないでしょう。

高まる期待感

 まず、俳優としての彼女の充実ぶりは、ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系)、「知ってるワイフ」(同)、映画「AI崩壊」など、ここ数年の出演作を列挙しただけでも十分にうかがえます。

 その中でも「知ってるワイフ」は、韓国ドラマのリメークということで、ストーリーの秀逸さもさることながら、運命を変えようとタイムリープを繰り返す、大倉忠義さん演じる主人公の妻・建石澪役を好演。落ち着いた、たたずまいの中にも意志の宿った深みのある演技を見せ、一気に俳優として成長した感があります。

 また、実力派俳優・滝藤賢一さんとのダブル主演による「探偵が早すぎる」も、往年の人気ドラマ「TRICK」シリーズ(テレビ朝日系)の阿部寛さんと仲間由紀恵さんをほうふつとさせる名コンビぶりが、非常に安定感・安心感を持って見ることができる良作です。

 続編が制作されることについては「他にネタがなかったのだろうか」という、うがった見方もあるかもしれませんが、制作費がシビアな状況の昨今、前作がしっかり評価され、なおかつ配信視聴、SNSの反響などの実績が伴っていないと実現しないはずです。その意味でも今、彼女が世の中から求められていることの裏付けになるのではないでしょうか。

 そういった期待感の中、4月18日からスタートする「恋なんて、本気でやってどうするの?」では、実年齢と同じ27歳の主人公を演じ、相手役の松村北斗さんをはじめ同世代の俳優たちと繰り広げる群像ラブストーリーとあって、新たな彼女の一面や表情が楽しめると思います。

癒やしを与える屈託のない笑顔

 彼女の人間的な魅力としては、「屈託のなさ」が第一に挙げられます。

「アメトーーク!」(テレビ朝日系)をはじめ、バラエティー番組などで大きく口を開けて笑う彼女の姿を何度も見かけたことがあると思いますが、多くの人が不思議と悪い印象を抱かず、その表情を見るだけで心が和らぐのではないでしょうか。

 今でこそ「マンガ好き」を公言する俳優は多いですが、バラエティー番組に出演できるほど詳しく、かつ読み込んで語れる俳優ということでは、彼女が先がけに近いのではないかと思います。俳優がバラエティー番組に出演する場合、大抵はドラマや映画の宣伝というケースが多いのですが、広瀬さんは常に本気で楽しんでいる感じが伝わってきます。

 気取らない、飾らない彼女の笑顔が、テレビ画面を通じて多くの人に癒やしを与えているのです。

 実のところ、バラエティーにきちんと対応できる俳優は意外と少なく、ましてや女性となると、その数はもっと減ってきます。その中で「R-1グランプリ」(関西テレビ・フジテレビ系)の司会に抜てきされたことは、スタッフからの信頼が厚いことを表していることに他なりません。

 このように、数多くの作品によって培われた確かな演技力と、好きなモノに対する屈託のなさが、広瀬さんの大きな魅力と言えるでしょう。国内外ともに、これから先もしばらくは不透明で不安定な状況が続くと思いますが、太陽のような彼女の屈託のない笑顔が、エンターテインメントの世界だけでなく、私たちの日常にも明るい希望を与えてくれるのです。

 来年放送予定のNHK「どうする家康」で大河ドラマに初出演することも発表された広瀬さん。俳優として今後さらに演技の幅を広げ、飛躍してほしいですし、そういった期待に応えうる才能と豊かな感受性を持った俳優ではないでしょうか。

(ライター 中村裕一)

中村裕一(なかむら・ゆういち)

ライター

Yahoo!ニュース個人エンタメオーサー。主な執筆媒体は「マイナビニュース」「週刊SPA!」「日刊SPA!」「女子SPA!」「フジテレビュー!!」「テレ朝POST」「AERA dot.」など。テレビドラマをはじめ、エンタメ関連のインタビューや記事を手掛ける。ツイッター(https://twitter.com/Yuichitter)。

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