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ついに東山紀之も進出! ジャニーズはアイドルを捨てて「報道」にかじを切るのか

テレビ番組が中高年向けにシフト

 1990年代は男性アイドル全盛期であり、歌番組が多く、十分な活躍の場がありました。しかし、SMAPがデビューした1990年前後に各局の音楽番組が激減。その後一度も増えず、「男性アイドル冬の時代」から抜け出せていないのです。

 さらに、2000年代に入ると音楽業界全般でCDセールスが減り始め、さらに厳しい状況に陥りました。そんなネガティブな時代を経た現在の男性アイドルたちは「人気を上げる活躍の場が欲しい」「固定ファンへのライブとグッズ販売以外の収入源が欲しい」という切実な思いを抱えています。

 彼らの本音は「できるだけテレビ番組に出演して稼ぎたい」であり、ドラマやバラエティーに出演したいところですが、それも難しいのが現実。ドラマは演技派俳優を求める視聴者の意向が強くなり、バラエティーはトーク巧者の芸人が大量出演するようになるなど、活躍の場をなかなか得られないのです。

 また、テレビ業界の置かれた苦しい状況も、男性アイドルにとっては悩ましいところ。ライフスタイルの多様化とネットの普及で、今やテレビ視聴者の中心は中高年層になりました。平日の日中に放送される番組の約9割が報道・情報番組であり、夜の時間帯に生活情報番組やクイズ番組が増えているのも中高年層対策なのです。

 つまり、ジャニーズ事務所のタレントにとっては「アイドルのキャラクターで出られる番組が極めて少ない」ということ。テレビに出て稼ぎたいのなら、社会派タレントとしての顔を持つことが必須条件となっているのです。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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