奥深き色の世界! 中国で高貴な「黄色」が欧州で嫌われる理由
洋の東西を問わず高貴な「紫」
一方で「紫」は洋の東西を問わず、高貴な色として認識されています。紫の色素は、東洋では貴重で価値の高い紫草の根から、西洋ではムラサキ貝(プルプラ貝)の内臓の分泌液からそれぞれ抽出され、いずれも多大な労力とコストのかかる希少な色だったため、紫色の服は身分の高い人しか着用できず、転じて高貴な色となったそうです。
「『プルプラ』は英語で紫を意味する『purple』の語源。世界三大美女として知られる女王クレオパトラは、自身の衣服や軍艦の帆も紫に染めて、その権力をアピールしたと伝えられています」
紫は、日本でも古くから高貴さを象徴する色であり、聖徳太子が定めた「冠位十二階制度」で濃紫の衣服や冠の着用を許されたのは、最も位の高い豪族でした。
(オトナンサー編集部)
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