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「甘い物」食べ過ぎが“栄養不足“を招く!? イライラ&だるさの原因とは【管理栄養士が解説】

甘い物を食べ過ぎると、体にどのような影響が生じる可能性があるのでしょうか。管理栄養士に聞きました。

甘い物の食べ過ぎで減ってしまう栄養素とは?
甘い物の食べ過ぎで減ってしまう栄養素とは?

 甘い物を食べるとリラックスできるため、つい食べ過ぎてしまうという人は多いでしょう。しかし、実は甘い物の食べ過ぎにより失われてしまう栄養素があることをご存知でしょうか。

 甘い物の過剰摂取により消費される栄養素や、それに伴う体への影響などについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。

甘い物の過剰摂取でビタミンB1を大量に消費

Q.甘い物を食べると、体内の「ビタミンB1」が激しく浪費されると聞きますが、なぜ糖質の代謝にビタミンが必要なのですか。

松田さん「ビタミンが必要な理由は、糖質は分解して燃やさなければエネルギーへ変えることができないからです。摂取した炭水化物や砂糖は、体内で分解されてブドウ糖になるのですが、ビタミンB1は細胞内にあるミトコンドリアという器官にブドウ糖を入れて燃やし、エネルギーを作る際に必要になります。

そのため、甘い物を大量に食べてしまうと、それを燃やすためにビタミンB1が大量に消費されてしまうのです。さらに、ミトコンドリアがブドウ糖を処理しきれなくなり、余ったブドウ糖が乳酸という疲労物質に変わってしまいます。ブドウ糖をうまくエネルギーに変換できなければ、エネルギー不足になって脳や体にエネルギーが行き渡らなくなってしまいます」

Q.「甘い物は別腹」と言って食後にスイーツを食べると、食事で取ったカルシウムやマグネシウムが失われるというのは本当ですか。

松田さん「本当です。例えばカルシウムの場合、砂糖を大量に摂取すると血液が一時的に酸性に傾こうとするため、体がアルカリ性に戻そうとしてカルシウムが使われます。さらに、砂糖の摂取によってインスリンが大量に分泌されると、腎臓でカルシウムを再吸収する働きが妨げられ、本来であれば体に残るはずだったカルシウムまで尿として排出されてしまうのです。

また、マグネシウムは体内で糖質をエネルギーに変える酵素の働きを助ける栄養素なので、砂糖を分解する際にどんどん消費されてしまいます。砂糖を過剰摂取すると腸内環境も悪くなるので、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが腸から吸収されにくくなってしまうでしょう。

せっかくミネラルを摂取しても、甘い物をたくさん食べてしまうと、ミネラルが大量に消費されたりうまく吸収されなかったりするので、食べ過ぎには注意してください」

Q.甘い物を食べた後に「イライラ」したり「ひどい疲れ」を感じたりするのは、栄養不足が原因なのでしょうか。

松田さん「イライラやひどい疲れの原因は、栄養不足と血糖値の急変動によるものです。血糖値スパイクという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、ジェットコースターのように血糖値が一気に上がって一気に下がると、体がついていけなくなって眠気やだるさにつながります。

また、血糖値が一気に変動すると、体はアドレナリンという興奮するホルモンを出して体を元気にしようとするのですが、アドレナリンは攻撃的なホルモンなのでイライラする原因になるのです」

* * *

 甘い物を食べ過ぎるとビタミンB1、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルなどが大量に消費されることが分かりました。せっかく甘い物を食べても、食べ過ぎると血糖値の変動でイライラしてしまうこともあるので、たまにご褒美で少し食べる程度にとどめ、食べ過ぎには注意しましょう。

(オトナンサー編集部)

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松田加奈(まつだ・かな)

高校生の頃、太っていた自分が嫌で食べないダイエットで-15kgしたものの、反動でリバウンド。それから100以上のダイエット法を試し、ダイエットにのめり込む。そして管理栄養士の資格を取得し、健康と食事の大切さや心のあり方に気付き、見た目のバランスも良い状態で健康的に-10kgを実現。それらの経験から30歳のときにダイエットサロンをオープン。15年の間に延べ1万人以上の方々のカウンセリングを行って、ダイエットサポートをしている。テレビ出演や全国版雑誌掲載、教育委員会主催の栄養講義、専門学校、短大の講義などの経験がある。

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