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風味そっくり! 「フィナンシェ」と「マドレーヌ」は何が違うのか

紅茶に合う焼き菓子の代表格「フィナンシェ」と「マドレーヌ」。バターの香りや風味がとてもよく似た両者ですが、どのような違いがあるのでしょうか。洋菓子のプロに聞きました。

よく似ているフィナンシェとマドレーヌ

 ティータイムに欠かせない焼き菓子。なかでも、バターの香りがふんわりと香る「フィナンシェ」と「マドレーヌ」は紅茶のお供にぴったりです。しかし、風味がとてもよく似ていることから、これまで両者の違いをあまり意識せずに食べていた人も多いのではないでしょうか。

 オトナンサー編集部では、フィナンシェとマドレーヌの違いについて、日本洋菓子協会連合会編集部員の加藤宏実さんに聞きました。

基本材料はよく似ているが…

 フィナンシェとマドレーヌはどちらもフランス発祥の焼き菓子ですが、加藤さんによるとその最大の違いは材料にあります。

 フィナンシェの基本材料は小麦粉とアーモンドプードル(パウダー)、卵白、砂糖、焦がしバターです。「アーモンドプードルを小麦粉と同量か、やや多めに入れるのが特徴。アーモンドの香ばしい香りが立ち高級感のある仕上がりになります」(加藤さん)。また、焦がしバターを使うことでバターの香りが引き立ちます。

 一方、マドレーヌの基本材料は小麦粉と全卵、砂糖、溶かしバターです。フィナンシェとの大きな違いは、生地に使用する粉が基本的に小麦粉のみであることと、卵が全卵であること。「黄身が入ることでマドレーヌ特有の口溶けの良さが生まれます」。

 加藤さんによると、いずれもしっとりとした焼き上がりが特徴的ですが、卵白とアーモンドプードルを多く用いるフィナンシェは、外側がさっくりと軽い食感であるのに対して、マドレーヌはふんわりとした柔らかい食感です。

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