風味そっくり! 「フィナンシェ」と「マドレーヌ」は何が違うのか
「金塊」を模したフィナンシェ
フィナンシェとマドレーヌは形にも違いがあります。
一般的なフィナンシェは長方形をしていますが、これは、パリの菓子職人がお店近くの証券取引所に通う金融家や証券マンのために、背広を汚さず、手早く食べられる焼き菓子として作ったことに由来します。「フランス語のフィナンシェは英語の『ファイナンス』で『資本家』や『お金持ち』の意味。フィナンシェが長方形であるのは、金融家にとって縁起の良い金塊を模したからです」。
一方、マドレーヌは貝殻の形状がよく知られています。宮廷に仕えていた召し使いの女性が、厨房にあったホタテの貝殻を容器として焼き菓子を作ったところ、王様が大変気に入り、彼女の名前である「マドレーヌ」と名付けたという説や、フランス・ロレーヌ地方の料理人「マドレーヌ・シナモン」が開発したからという説などがあるそうです。
ちなみに、現在はメーカーやパティスリーによって多様な形状のフィナンシェやマドレーヌが売られているため、両者を判別する基準は「材料」といえます。
(オトナンサー編集部)
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