都知事選報道 候補者22人なのにいつも5人だけ紹介、なぜ差がつく?
主張や人となり、知る手段は?
Q.報道で主張がほとんど取り上げられない候補者について、有権者がその訴えや人となりを知る手段を教えてください。
山口さん「NHKと民間放送事業者は公職選挙法に基づき、国会議員、および都道府県知事を選ぶ選挙において、すべての立候補者の政見をそのまま放送することになっています。また、すべての候補者や政党の政見などを記載した文書、つまり『選挙公報』は公費で有権者に配布されます。
さらに、2013年にインターネットを活用した選挙運動が解禁となり、 政党や候補者はホームページ、ブログ、SNS、動画などで、政見などの情報発信を含む選挙運動ができるようになりました。一般市民も、ホームページやブログ、SNSなどで候補者や政党の応援ができます。
ほかにも、選挙事務所を訪ねる、選挙事務所に電話するなどして、候補者の訴えを聞くことができます」
Q.報道での扱いの差は、このままでよいと思われますか。それとも改善すべきだと思われますか。
山口さん「改善すべきだと思います。例えば、アメリカの大統領予備選挙や大統領選で、現地のテレビ局が放送している候補者間の討論会のようなものを放送するというアイデアはいかがでしょうか。討論会であれば、すべての立候補者が平等に参加することは、やり方次第で可能になると思います。
また、候補者の一方的な主張ではなく、候補者間の議論を見聞きすることにより、有権者の理解や判断が大きく前進するのではないかと思います」
なお、今回の都知事選には、先述の5人に加え、七海ひろこ、桜井誠、込山洋、竹本秀之、西本誠、関口安弘、押越清悦、服部修、斉藤健一郎、後藤輝樹、沢紫臣、市川浩司、石井均、長沢育弘、牛尾和恵、平塚正幸、内藤久遠の各氏が立候補しています。
(オトナンサー編集部)
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