オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

ポスト「イッテQ!」? 新番組「陸海空」に規格外のスター・ナスD誕生

今年最大のスター「ナスD」の誕生

 爆笑と熱狂的なファンを生み出しているのは、通称「ナスD」こと友寄隆英ゼネラルプロデューサー。番組スタッフであるにもかかわらず、どのタレントよりも目立ち、「もしかしたら今年最大のスターになるかも」と思ってしまうほどです。

 ナスDの魅力は、底なしの鈍感力。部族の人が言うことはすべて信じて、どんなことでも楽しそうにやってしまうのです。その最たるものは、「ウィト」という果実を「肌に良い」とすすめられ、「ありがてえ」とここぞとばかりに全身へ塗った結果、実は入れ墨に使う強力な染料で、映画「アバター」のような青黒い肌になってしまったこと。しかも、「絶対に落ちない」と言われ、時間の経過とともに色が黒や紫に変わってしまうため、そのたびに笑いを呼んでいます。

 元々は部族の人の他愛もないジョークに気づかず、欲張ってしまったことが原因なのですが、この日を境にナスDの置かれた状況は一変。珍しい部族の人を取材する立場なのに、逆に珍しがられてしまい、本来引き立てるべきU字工事を差し置いて主役になるなど、自分を見る人々の目が変わってしまったのです。

 普通の人なら「この先どうやって生きていったら…」という絶望感で旅どころではないはずですが、ナスDは「テレビ朝日をクビになったら…」と一瞬不安になったものの、すぐにラッツ&スターのモノマネをするなど、すぐに忘れてしまいました。ポジティブというよりも「深く考えない分、ネガティブになりにくい」という、良い意味での鈍感さが際立っているのです。

 その後、乗船時にパスポートを見せたところ「顔が違うじゃないか!」と怪しまれ、必死に弁明した結果、「客室をウロウロしない」「屋上デッキで寝泊まりする」ことを条件にされるなど爆笑の連続。笑いでも旅の過酷度でも、同行するU字工事をはるかに上回り、番組そのものの象徴になってしまいました。

1 2 3 4 5

木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

コメント