義母にダメ出しされ続けた43歳女性、オンライン帰省で一言も話さない解放感
毎週末、長電話の悪夢
一方、「オンライン帰省で楽をしようと思ったのに、失敗しました」とぼやいていたのは、夫婦2人暮らしの亜香里さん(仮名、33歳)。
「毎年、北海道の夫の実家に帰省するたびに『孫の顔が見たい』とねちねち言われてつらかったのですが、今年のお盆はオンラインを使えば帰省しなくて済むと思って、ウキウキしていました」
そんな亜香里さんの喜びに水を差したのが、夫です。
「ゴールデンウイーク中に、夫が『今年のお盆はオンライン帰省にするね』と実家に電話をしているのを聞いて、やったー!と思っていたら、夫がLINEを義母に教えちゃったんです。しかも、テキストチャットだけでなく、ビデオ通話も! これが不幸の始まりでした」と口をとがらせた亜香里さん。
今までは「通話はお金がかかるから」と、自分から電話をかけてこなかったお姑(しゅうとめ)さんが、LINEの無料通話を知って豹変(ひょうへん)。「無料ならどんどん使わなきゃ!」と頻繁にLINE電話をかけてくるようになってしまったそうです。
「オンライン帰省で疎遠になるどころか、毎週末、LINE電話がかかってきて長時間の対応。かえって面倒なことになっちゃいました。LINEじゃなくて、もっと使い方の難しいアプリを教えればよかったのに…と夫を恨む毎日です」
あらゆるものがデジタル化されていくにつれ、人と人との距離感も変わっていきます。オンライン帰省になったことで、距離が離れた人がいる一方、逆に近づいた人もいる…距離感は使うツールや親たちのITスキルによって、さまざまなようです。
これからも、親世代と程よい距離を保ち、平和な関係を維持するには、リアルな訪問やオンライン帰省の他、メールやチャット、ファクスや電話、時には手書きの手紙など、いろんなコミュニケーションツールを上手に使いこなすことが必要になっていくでしょう。
快適な“お姑ディスタンス”は、お互いの相性によってさまざまです。べったりし過ぎず、スルーは避け、ITツールを駆使しながら、いいあんばいを見つけていきましょう。そして、「孫と話したい」はほとんどのお姑さんの願いです。われわれが姑世代になったときのことも想像してください。孫が寄り付かない状況は寂しいものです。
そんな気持ちもくみながら、オンラインで義父母に会うときは、にっこり笑顔も忘れずに。オンライン帰省を“義務”と捉えずに愛を込めれば、アフターコロナにいい関係が築けると思います。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)
義実家は車で20分くらいの近距離。
新婚時代からアポ無し訪問が頻繁だったストレスもあり、子無し。
アラフィフの今、過干渉な義母とは距離を取って関わらないようにしています。
コロナが流行してからは、すっかり没交渉。もう、このままでいいです。
電話、無料通話なんて応答しなければいいだけ。あとでなんかあっても「取れませんでした」で充分