保護者未記入の「連絡帳」で先生はガックリ…思いを伝え、印象を上げる方法は?
親が心掛けるべきこと
私の息子は知的障害を伴う自閉症児ですが、文字は読むことができます。
幼い頃は連絡帳を気にしていなかったようですが、小学校に入学してからは「お母さんは、何か悪い報告を書いているのではないか」「僕が昨日暴れて、家の中の物を壊したことを書いているのではないか」などと思うようになったのか、連絡帳を熟読するようになってしまいました。同時に、支援者や先生からのコメント欄も気にするようになったのです。
それ以降、私は本当に伝えたいことが連絡帳に書けなくなりました。どうしても伝えなくてはいけないことは電話で伝えていたので、だんだん、連絡帳があまり意味を持たないものになっていき、保護者欄に書く文章も短くなっていきました。ただ、たとえ短くても「読みました」と分かるよう、連絡帳に何かしらの記入はしていました。それは、息子が保育園の時代から続けていたことです。
仕事とはいえ、保育者は大変な状況にあります。子ども一人一人の顔を思い出しながら、その日あったことを連絡帳に書いています。それなのに「保護者欄」が未記入だと、翌朝、連絡帳を開いたときにガックリきてしまいますし、「(親は)読んでいないのでは?」と誤解されることもあります。
こうしたやりとりが続けば、「どうせ読んでくれないのだから、『今日も元気に変わりなく過ごしていました』と適当にお決まりの文章を書いておけばいいや」と考える保育者も出てくるかもしれません。
親側はニコニコマークでもネームはんこでもいいので、少なくとも「はい、読んでいますよ」ということを示す印を書いておきましょう。連絡帳の内容に反応することで、相手に「それを大事だと思っている」「優先度の高いものだと考えている」「いいかげんに考えていない」と伝わりますし、早い行動は「相手をないがしろにしていない」という好印象を与えます。
入園希望者が殺到する幼稚園で、抽選ではなく願書の受け付け順に合格者を決める園もありますが、これも「熱心な家庭の子どもを優先させたい」という園側の気持ちの表れかもしれません。「愛情の反対は無関心」という言葉もあるくらい、人には皆、「認めてもらいたい」という承認欲求があります。だから、無視されると嫌なのです。
長年、多くの保護者と関わってきて感じていたことをまとめてみました。皆さんはどう思いますか?
(子育て本著者・講演家 立石美津子)



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