CEOを支え、職場の士気を高める「CHO」とは

「笑う門には福来る」の言葉通り、ビジネスにおいても、ユーモアによる笑いによって、職場や社員、仕事が活性化されます。そこで、筆者は「CHO(Chief Humor Officer)」の設置を提唱します。

ユーモアで職場を明るく

笑いは会社や職場、社員を活性化する

 日常生活に、ユーモアによる笑いがあれば、おおむね明るく楽しい毎日が送れるのではないでしょうか。そのような家庭は夫婦や親子の会話が弾み、笑顔のある良好な関係が築けているはずです。「笑う門には福来る」。会社や仕事においても、ユーモアによる笑いがあれば、社内が活性化され、社員同士のコミュニケーションは円滑になり、取引先との関係も良好になるでしょう。TPOをわきまえたユーモアと笑いは会社や職場、社員、仕事を活性化します。

 ある調査では「ダジャレが言えるようなユーモアのある会社に勤務する社員と、そうでない会社に勤務する社員との間には、職場環境への満足度に約4割の差がある」との結果が出ました。笑いが少ない環境では、6割以上の人が満足していないということです。また「会社で笑いが起きると仕事のやる気がアップするか」を聞いたところ、約7割が「アップする」と答えました。皆さんの職場はどうでしょうか。

 ユーモア(Humor)の語源は人間(Human)と言われています。ユーモアによって笑うことができれば、人間は本来持っている明るさや優しさ、温かさといった性質、「心」を出すことができます。笑うことによって怒りなどの感情が抑えられ、わだかまりは消え、イキイキと明るくなれるのです。周りへの思いやりも生まれます。

 最近は医療現場や介護施設などでも、笑うことで健康増進につなげる取り組みが注目されています。脳科学でも、ユーモアなどによる笑いで脳内に「β-エンドルフィン」などの健康に良いホルモンが分泌されることが証明されているのです。

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川堀泰史(かわほり・やすし)

ビジネスユーモア研究家

1950年東京生まれ。1974年早稲田大学商学部卒業。同年日本経済新聞社入社、2005年東京本社広告局長。2010年日本経済社社長、2016年3月日本経済新聞社退社。現在は笑いを使ったビジネスコミュニケーションの講師としても活躍する。著書に「明日使える仕事術 笑談力」(ビジネス教育出版社)がある(http://amzn.asia/2uTwIbh)。