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暗い職場を劇的に変える「ユーモア」作りに必要な5つのポイント

新聞社や広告会社で長年、広告営業の仕事に携わってきた筆者が、仕事で最も必要とされたのが円滑なコミュニケーションだったといいます。そこで役に立ったのが「ユーモア」でした。

ユーモアで職場の人間関係を良好に

 筆者は新聞社や広告会社で広告営業の仕事を長い間、担当し、クライアントの広告活動がスムーズに進むようお手伝いをしてきました。仕事で一番求められたのは、相手を理解し寄り添う、円滑なコミュニケーションや交流です。

 そこで役立ったのは、ビジネスシーンにおけるユーモアでした。笑いがあふれる家庭で育ったおかげで、私は子どもの頃からジョークを発する素養があったように思います。

ユーモアは暗い雰囲気を一気に明るくする

 入社10年目に内勤職場から営業の仕事に異動した際、自らを変えるワザとして、仕事にユーモアを持ち込みました。これが功を奏して、「面白い人」としてクライアントから評価していただいた結果、営業成績も上がり、職場でも次第に責任ある仕事や役割を任されるようになったのです。

 しかし、ある職長だった時に試練はやってきました。部下が不祥事を起こし、私はその長として責任を取り退任せざるを得なくなりました。職長であれば部下の不祥事の引責は当然のことでした。職場を去るその日、大勢の部下を前に退任のあいさつをすることになりました。

 私はこれまで「面白い人」としてユーモアを生かして仕事に取り組んできましたが、さすがにその時は「笑ってはいられない」雰囲気でした。それでもなぜか心は落ち着いていました。今思い起こすと、私自身の姿勢とこれからのあり方が問われる場面だったような気がします。暗く沈んだ雰囲気の中、私は部下の前に立ちました。そして、こうあいさつしたのです。

「不祥事の責任を取って私は解任(かいにん)となりますが、皆さん、くれぐれも丁寧に言わないでください……」「ご・かいにん(ご懐妊)だと、おめでたい話になってしまいますので」

 暗い顔つきで下を向いていた多くの部下はビックリして顔を上げ、どう反応してよいかわからない表情をしていました。が、やがて遠慮のない笑いの渦が会場に広がっていきました。暗い雰囲気を一気に明るくする、我ながらこん身のユーモアだったと感じます。今どきの言葉で言うなら「神ってる!」といったところでしょうか。今思い起こせば、日ごろから「目配り、気配り、思いやり」をモットーに、TPOを踏まえ、ユーモアのある営業活動を続けてきた結果だと感じています。

 この体験から、かねてよりの持論「笑いを起こすポイントは、5つある」は、より確かなものになりました。

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川堀泰史(かわほり・やすし)

ビジネスユーモア研究家

1950年東京生まれ。1974年早稲田大学商学部卒業。同年日本経済新聞社入社、2005年東京本社広告局長。2010年日本経済社社長、2016年3月日本経済新聞社退社。現在は笑いを使ったビジネスコミュニケーションの講師としても活躍する。著書に「明日使える仕事術 笑談力」(ビジネス教育出版社)がある(http://amzn.asia/2uTwIbh)。