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暗い職場を劇的に変える「ユーモア」作りに必要な5つのポイント

笑いを巻き起こす、5つのポイント

 5つのポイントとは、以下の通りです。カッコ内はその理由です。

1.意外性のある(他人の想定する範囲内では、笑いは起きにくい)

2.ネタを(笑いの根幹部分には、新鮮さが求められる)

3.タイミングよく(「今でしょ!」という空気を読まなければいけない)

4.笑いそうな人に(その場の雰囲気と、笑いを共有できる人を見極める)

5.言う(何よりも思い切って、外に出すことが大事)

 この5つのポイントがすべてそろうことはなかなかありませんが、そのうちの一つでも飛び抜けている場合、大きな笑いが起きる可能性があります。先に述べた試練でも、「意外性のある新鮮なネタ」が暗く沈んだ場面を一瞬で変えたのです。私はこれ以来、瞬時にユーモアを演出する機会のことを「瞬間“愉”沸かし機」と呼んでいます。

 ユーモアを使って人と語らい、交流する力(私は「笑談力」と呼んでいます)を身につければ、職場やビジネスにおいても良い関係を築くことができます。「雑談8割、商談2割」といって、営業職の人たちはいかにクライアントと心の距離を縮められるかに苦労していると思いますが、そこに「笑談」が入れば距離はぐっと縮まります。

 組織の中で、威嚇(いかく)やどう喝を使って人を従わせようという人もいますが、それは真のコミュニケーションとは言えません。イソップ寓話の「北風と太陽」ではありませんが、太陽のように笑顔でユーモアの交流ができることが理想です。

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川堀泰史(かわほり・やすし)

ビジネスユーモア研究家

1950年東京生まれ。1974年早稲田大学商学部卒業。同年日本経済新聞社入社、2005年東京本社広告局長。2010年日本経済社社長、2016年3月日本経済新聞社退社。現在は笑いを使ったビジネスコミュニケーションの講師としても活躍する。著書に「明日使える仕事術 笑談力」(ビジネス教育出版社)がある(http://amzn.asia/2uTwIbh)。

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