オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

過敏症? 「アルコール消毒液」で手にかゆみや発疹、原因や対処法は?

もし、皮膚に症状が出たら…

Q.アルコール消毒液で皮膚症状が出た場合の治療法は。特に、呼吸困難になった場合はどうするのか、教えてください。

佐藤さん「残念ながら、原因となるアルコール過敏症やアルコールアレルギーを改善する治療法はありません。アルコールやアルコールを含んだものを避けることが大切です。

アルコール過敏症の人が消毒液を触って症状が出た場合は、水道水でよく洗い流した後、保湿クリーム等を塗って保護し、湿疹が出た場合はステロイドの軟膏(なんこう)を塗るなどします。アルコールの刺激で物理的な接触皮膚炎を起こした場合も、同様の治療となります。

アルコールアレルギーでショックを起こしたり、呼吸困難になったりした場合は、命に関わる状態ですので、直ちに救急車を要請して救急病院に行くべきです」

Q.新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、アルコール過敏症やアルコールアレルギーの人は、手指の消毒をどのようにすればよいのでしょうか。

佐藤さん「アルコール消毒の主成分であるエタノールがダメな場合の代替薬として、まず『イソプロパノール』が挙げられます。イソプロパノールはエタノールと同等の殺菌力がありますが、やや刺激が強いため、肌荒れしやすい欠点があります。

その他、殺菌力が強いものとして『ポビドンヨード』(商品名『イソジン』など)がありますが、色(褐色)がついていて、ヨウ素独特の臭いがあり、ヨードアレルギーの人は使用できません。その場合、エタノールより殺菌力は劣りますが、『クロルヘキシジン』『ベンザルコニウム塩化物』などを使用することになります」

(オトナンサー編集部)

1 2

佐藤卓士(さとう・たかし)

医師(皮膚科・形成外科)・医学博士

アヴェニュー表参道クリニック院長。京都大学農学部卒業。九州大学医学部卒業。岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽(けんさん)を積み、現在に至る。日本形成外科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。日本形成外科学会、日本皮膚科学会、日本美容外科学会、日本レーザー医学会、日本手外科学会、日本創傷外科学会所属。アヴェニュー表参道クリニック(https://www.a6-clinic.com)。

コメント