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中年オヤジどもよ、若者に正否を説くな。損得を説け!【前編】

東京五輪は日本を安楽死させる

 とはいえ、少子化の結果として、人口ピラミッドで減少の一途をたどる「若者の労働力」は、日本の将来を左右する「鍵」と言えます。あるシンクタンクの推計によると、日本は2025年に国内総生産(GDP)で先進国から脱落することがほぼ確定的です。東京五輪は、起死回生策にならないでしょう。多臓器不全で危篤の患者(日本)にバンドエイドを貼っても治りませんから、むしろ安楽死の役割を果たすかもしれません。

「よくわからない連中だが、若者に活躍してもらわなきゃ困る」という自らの身勝手な要望もあり、40~50代は「若者論」や「若者の心理」を説く本を一生懸命読んだりしています。それらには「ぼっち充」や「ゆるコン」「断スマ」などなど、思わず「はあ?」と言いたくなるような「若者の心理」「若者の行動形態」がまことしやかに解説されています。

 確かにそうした現象はあるのでしょう。存在する以上、若者を動かすためには40~50代の既成概念を押しつけても意味がありません。右の耳から入って左の耳へと抜けるだけです。モヤモヤ、イライラします。だからと言って「お前ら若者はもういらん!」と大見得も切ることもできません。では、どうすべきか。それを後編で書こうと思います。

【後編へ】

(辛口社会エッセイスト サイゴー・ヴァン・ウィンクル)

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サイゴー・ヴァン・ウィンクル

辛口社会エッセイスト

1960年代生まれで学生時代は「新人類」と呼ばれた。バブルを満喫した一方で、暗黒の不況時代の辛苦も味わった「酸いも甘いも知り尽くした」悲しいジェネレーション。シニカルにして小心者。得意とするのは、池上彰が教えてくれない社会時評。ナポリタンと椎名林檎をこよなく愛する。

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