「終わる」「切れる」はダメ! 結婚式で言ってはいけない「忌み言葉」
新郎新婦の門出を祝う結婚式ですがその席上、「別れ」を連想させる忌み言葉や「再婚」をイメージさせる重ね言葉は、慎むべきものとされています。それでは、これらの言葉はどのように言い換えるのがよいのでしょうか。
皆さんは「忌み言葉」や「重ね言葉」をご存じでしょうか。
結婚式の席上において、「別れ」を連想させる言葉は忌み言葉として避けられ、さらに「再婚」をイメージさせる重ね言葉も、同様に避けるべき表現とされています。
オトナンサー編集部では今回、年間250本以上の講義やビジネスマナーの連載、執筆などをこなし、3月に新刊「入社1年目 ビジネスマナーの教科書」を出版したマナー講師の金森たかこさんに、結婚式における忌み言葉と重ね言葉について聞きました。
失言があっても笑顔で祝福を
【結婚式における忌み言葉】
終わる、切れる、冷える、離れる、戻る、去る、飽きる、割れる、壊れる、短い
【結婚式における重ね言葉】
重ね重ね、たびたび、次々、つくづく、再び、また、重ねて、追って、返す返す
これらの言葉を以下のように言い換えます。
【忌み言葉】
・ナイフで切る→ナイフを入れる、入刀する
・これで終わります→これでお開きにします
・帰る→中座する
・これで私のあいさつを終わりにさせていただきます
→これで私のあいさつに代えさせていただきます
・最後のごあいさつを→結びのごあいさつを
・お料理が冷めないうちに→お料理が温かいうちに
【重ね言葉】
・お二人にはまた→お二人には改めて
・お二人に再度温かい拍手を→お二人に今一度温かい拍手を
・ますますのご発展→さらなるご発展
・重ねてお祝い申し上げます→心より深くお祝い申し上げます
・いろいろな思い出が→たくさんの思い出が
「気をつけても、忌み言葉や重ね言葉をうっかり口にしてしまうことがあるかもしれません。慌てて謝ったり、言い直したりすると、余計に緊張して言葉に詰まり、かえって目立ってしまうことにもなりかねないため、できればそのまま話を進めることをオススメします。新郎新婦に対するお祝いの気持ちは言葉だけでなく、表情や態度からも伝わるため、途中で失言があったとしても、笑顔と心からの祝福の言葉でスピーチを締めくくりましょう」(金森さん)
※参考文献:「基本のマナーBOOK 日常生活編」(西出ひろ子監修)
(オトナンサー編集部)
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