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極右政権は誕生するのか? フランス大統領選の注目ポイント

決選投票はマクロン氏が大差で勝利?

 投票日の約2週間前の世論調査結果を基にすれば、ルペン氏とマクロン氏が第2回投票に進み、そこでマクロン氏が大差で勝利して大統領に当選するというのが妥当なシナリオでしょう。したがって、それが実現するのであれば、金融市場はそれほど反応しないかもしれません。

 ただし、大統領選という不確実性が消滅することは安心感をもたらす可能性があります。マクロン氏の代わりにフィヨン氏が決選投票に進むケースでも、ルペン氏が勝利する可能性は低いようです。

 仮に、決選投票でルペン氏が勝利して大統領になるのであれば、FREXITが強く懸念され、金融市場は大きく動揺しそうです。ユーロ圏崩壊との観測が一気に高まるかもしれません。リスクオフから、一時的にせよ全面的な円高が進行する可能性もありそうです。第1回投票でルペン氏が予想以上の票を獲得すれば、その段階で決選投票におけるルペン氏勝利が意識されるかもしれません。

 一方で、市場が最も好感するシナリオは、第1回投票でルペン氏が敗退するケースでしょう。可能性は低いですが、もしそうなれば、FREXITの懸念は消えるでしょう。決選投票に進むのがマクロン氏とフィヨン氏であれば、国民にとっては重要な選択でしょうが、金融市場にとってはどちらが勝っても大きな影響はないのではないでしょうか。

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西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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