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新型コロナで日本から送られた「漢詩」に感動する中国人 対日感情改善の背景にSNS

SNSが変えた情報リテラシー

 こうして、SNSを中心に日本への感謝の声が高まったことがきっかけで、中国政府も正式に日本に感謝の意を伝えるという場面がありました。最近では、横浜に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号のことなど、逆に日本に対する心配の声が中国のSNS上で高まっています。

 長い間、中国のメディアといえば、人民日報、中国中央電視台(CCTV)などに代表される官製メディアが中心でした。中国人にとってメディアとは、政府の宣伝ツールにすぎないという認識がありましたが、それでもそれを真に受ける人も多く、2012年に起きた反日デモの頃までは日本に対する情報にまだ偏りがありました。

 しかし、SNSが発達するにつれて、日本に関して多角的な情報が入手できるようになり、2015年の「爆買いブーム」の頃以降、対日感情は急激によい方向へと変わっていきました。ウェイボーやウィーチャットができたおかげで、信用に足る情報とは何なのかについて、中国人が敏感になり、情報リテラシーが上がったからです。

 個人が情報を発信できるようになり、それが大きな影響力を持ち、社会を動かすほどになったのが今の中国。それが、今回の新型コロナウイルスのニュースでもいかんなく発揮されていると思います。

(ジャーナリスト 中島恵)

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中島恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

山梨県生まれ。北京大学、香港中文大学留学。中国、香港、韓国など主に東アジアの社会、ビジネス事情などについて執筆している。著書は「なぜ中国人は財布を持たないのか」「日本の『中国人』社会」「中国人は見ている。」(いずれも日本経済新聞出版社)「中国人エリートは日本をめざす」(中央公論新社)「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」(プレジデント社)など多数。

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