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送別会シーズン! 目上の人に「お金」を贈ってはいけないワケ

送別会のシーズンになりました。異動する上司や恩師に、お金を出し合って贈り物をする人も多いのではないでしょうか。贈り物は相手に喜んでもらうことはもちろん、マナーを踏まえて失礼のないようにすることも大切です。

贈り物をする際に注意すべきマナーとは

 送別会シーズンになりました。異動が決まった上司やお世話になった先生などへ、大勢でお金を出し合って贈り物をする機会が増えることでしょう。その際には、喜んでもらうことはもちろん、失礼のないようにすることも大切です。

 オトナンサー編集部では、目上の人に贈り物をする際の注意点について、ビジネスシーンや日常生活のマナーに詳しい、マナーコンサルタントの川道映里さんに聞きました。

現金は「助けてあげる」の意味に

 まず川道さんによると、目上の人の好みがわからないからといって、現金を贈ることは避けたほうが無難です。現金を贈る行為には、「金銭的に困っているから助けてあげる」という意味合いがあるため、「自分が低く見られている」とマイナスの感情を抱いてしまう場合があるそうです。

 同様の理由から、「商品券やギフト券も基本的には避けたほうがよいでしょう」。ただし相手の好みを踏まえた上で、コーヒーショップのギフト券を贈る場合などは、実用的で喜ばれることもあります。その場合は「失礼かとは存じますが、コーヒーがお好きとうかがったので」とひと言添えて、相手のことを考え抜いた結果であることをしっかり伝えるようにします。

 目上の人に限らず、一般にタブーとされるのは包丁やハサミなどの刃物類です。これらは「切る」を連想させるため、「縁を断ち切る」という意味に取られる可能性があります。また、ハンカチは「手巾(てぎれ)」から、「縁を切る」につながるため、避けたほうがよいとされているそうです。

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川道映里(かわみち・えり)

マナーコンサルタント・マナー講師

一般社団法人マナー教育推進協会理事。ファストマナースクール西日本エリア長。銀行に就職後、結婚を機に退職。子育て中にマナーの大切さを知り、マナーコンサルタントの西出ひろ子に師事。企業や学校などで人財育成、マナー研修、マナーコンサルティングなどを行う。真心マナーを伝え、結果を出せるマナー講師の養成も行う。また日本最大級のカルチャーセンターでは、冠婚葬祭マナーやキッズマナーなどの日常生活のマナー講座も担当。食事をしながらテーブルマナーを習得する講座も人気。徳島を拠点に全国で活躍中。ファストマナースクール(http://www.fastmanner.com)、ウイズ株式会社(http://www.withltd.com)。

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