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妊娠が怖い…悩む女性も 流産を繰り返す「不育症」の原因・検査・治療法

パートナーや両親の支えが大切

Q.不育症は、妊娠はするものの流産や死産を繰り返してしまうことから、不妊症とは異なる精神的ダメージを受けることと思います。女性の精神面について、産婦人科ではどのように関わっているのですか。

尾西さん「特に原因不明の不育症の人は、何がいけないのか、どうしたらよいのか分からず途方に暮れることも多いのですが、つらいときは一人で抱え込まず、かかりつけの医師に相談してみましょう。こうした人にカウンセリングや定期的な診察を行うことで、流産率が下がることが分かっています。不育症は専門的な分野のため、専門の先生に紹介をする場合もあります」

Q.不育症の女性の中には「周囲の理解が不足していて孤独を感じる」「励まされるとつらくなる」などの悩みを抱える人も少なくないようです。

尾西さん「不妊症とはまた異なり、『妊娠した』という喜びの後の喪失感は、経験した人にしか分からないくらい、つらいものだと思います。ましてや、それが何度も繰り返されると『本当に赤ちゃんに出会えるのだろうか』と不安になることも多いでしょう。

本当につらいと思いますし、『そのつらさが分からないから言えるんだ』と思われてしまうかもしれませんが、不育症は原因が分からない場合でも、回数を重ねたら元気な赤ちゃんを授かることができるので、どうかめげずに諦めず、前向きに妊娠を考えていただけたらと思います。

そのためには、パートナーや両親の支えが必要です。女性は『自分のせいだ』と自らを責めがちになってしまうので、決してそうではなく、治療や妊娠に前向きになれるようにサポートして、『一緒に赤ちゃんを迎える日まで頑張ろう』という姿勢を見せてあげていただきたいと思います」

(オトナンサー編集部)

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尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は高輪台レディースクリニック副医院長。「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性のすべての悩みに答えられるかかりつけ医を目指している。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

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