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「口の健康」をばかにすると死に近づく? 米誌が特集した「秘密の殺し屋」とは誰か

天皇陛下の執刀医も警告する「ロは災いの元」

 超一流の医師は、歯周病の怖さに気づいています。森永さんによると、その一人が、順天堂大学の天野篤教授です。天野教授は2013年、当時の天皇陛下(現上皇陛下)の冠動脈バイパス手術を執刀され、現在は順天堂大学付属順天堂医院長の職にあります。

「『第16回日本抗加齢医学会総会』(2016年6月)で招待講演をされ、天野先生のお話を直接伺うことができました。週刊新潮の連載『「佳く(よく)生きる」ための処方義』の第5回(2016年6月9日号)で、『口は災いの元』というエッセーを書かれています。その中に、こんな一文があります」

※以下は、天野さんのエッセーの引用

「厄介なことに、口腔内の細菌は血液中に入り込みやすい傾向があるようです(中略)こうした事態を防ごうと、心臓やがんの手術、抗がん剤による化学療法の前に、歯科医師のもとでロ腔内をきれいにする『周術期口腔ケア』が行われています」

「最近、注目されているのが『慢性炎症』です。たとえば、歯周病で歯茎に炎症があると (中略) その免疫の連鎖反応が血管内に飛び火します。その結果、起こるのが動脈硬化の悪化(中略)実際、歯周病の人は心筋梗塞になるリスクが高いという報告もあるほどです」

「まさにそのとおり!」と、森永さんはうれしくなったそうです。天野教授のエッセーは次のように結ばれていました。「まさに口は病の元。下手をすると命取りになりますから、くれぐれもご用心を」。

口の中から始める健康法

 森永さんは「高齢化が進む中、歯科から生活習慣病を改善させていこう」と決意しますが、どこから手をつければいいか分かりません。情報を集める中で「アンチエイジング(抗加齢) 医学」に出会います。日本抗加齢医学会に入会、専門医の資格を取りました。

 さらに、よりコアな知識を得ようと、世界最大で最も歴史のある米国アンチエイジング医学会(A4M)の研修を受け、日本の歯科医としては初めての認定医となりました。頑張って認定医の資格を取得したことが、歯科医人生にとってまさに転機となったといいます。

 たかが口の中と思わないでください。健康の鍵は口の中にあると認識を改めてください。まったく新しい健康観なので戸惑われる方もいるかもしれませんが、口の中から始める健康法をぜひ実践してみませんか。

(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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