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極右躍進にブレグジット…目が離せない欧州情勢

就任1カ月を迎えたトランプ米大統領の一挙手一投足を、世界の金融市場が固唾をのんで見守っていますが、一方で、忘れてはいけないのが欧州情勢です。目下、最大の注目は、極右政党の候補がリードするフランス大統領選でしょう。

世界がフランス大統領選の行方に注目している

 金融市場は、トランプ米大統領の一挙手一投足を固唾をのんで見守っており、そうした状況は今後も続きそうです。ただ欧州情勢にも動きがあり、目を向けるべき時が来ているかもしれません。本稿では、欧州の政治情勢について概観しておきたいと思います。

フランス大統領選は極右ルペン氏がリード

 最大の注目はフランス大統領選です。経済規模でみて、フランスは、欧州連合(EU)でドイツ、英国に次ぐ第3位(英国が離脱すれば第2位)、ユーロ圏ではドイツに次ぐ第2位の位置にいます。さらに、欧州の外交や安全保障に関しては、経済規模が示唆する以上の発言力を有しているとの指摘もあります。

 そのフランスで4~5月に大統領選が予定されています。現在、反EU・反グローバリズムを掲げる極右・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首が選挙戦をリードしています。第1回投票は4月23日に実施されますが、ここで過半数の票を得て大統領に選出される候補が出る可能性は低く、5月7日に、上位2人による第2回投票(決選投票)が実施されることになりそうです。

 現時点での有力候補は、ルペン氏のほか、中道右派のフランソワ・フィヨン元首相、無所属のエマニュエル・マクロン元経済相です。オランド大統領の不出馬を受けて左派連合の候補となったブノワ・アモン前国民教育相は今のところ影が薄いです。当初、フィヨン氏が有力視されていましたが、身内への公金給与の不正支給が発覚して失速、若い改革派のマクロン氏も不倫疑惑が浮上するなど、人気はいま一つ盛り上がっていません。

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西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。