突然死と余命宣告、あなたの理想の「死に方」は?
「心臓発作で突然死ぬ」「ガンで時間をかけながら人生を終える」――。あなたはどちらの“死に方”を望みますか。今回は自分、そして家族の死について考えます。

「心臓発作で、ある日突然人生が終わる」「ガンになり、残された時間を感じながら人生の幕を閉じる」――。
生命保険の仕事をしていると、普通の方より「人の死」に接することが多いのですが、人間の「亡くなり方」には大きく分けて「突然型」と「余命認識型」の2つがあります。自分の意思でどちらかを選ぶことは当然できませんが、「死」についての議論において、「自分だったらどうしよう」と考えてしまうことは、自然なことかもしれません。
年間死亡者の3割は突然型?
それでは「突然型」と「余命認識型」の実際の割合はどのようなものでしょうか。厚生労働省のデータをひも解いてみましょう。2015(平成27)年の日本国内の死亡者数は129万444人で主な死因は以下の通りです(「平成27年人口動態統計の概況」より抜粋)。

あくまで傾向ではありますが、1位の「悪性新生物」、3位の「肺炎」、5位の「老衰」、7位の「腎不全」などは余命認識型、2位の「心疾患」、4位の「脳血管疾患」、6位の「不慮の事故」、9位の「大動脈溜及び解離」などは突然型に分類できるでしょう。後者の合計は約36万人。そのすべてが突然死ではないにせよ、全体の3割前後が突然型であると推測されます。
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