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育児放棄、不倫…“奔放妻”に悩まされた36歳男性が妻に親権を諦めさせた方法

夫が妻にかけた、せめてもの情け

 今回の場合、健也さんが家事や育児を引き受けることで、妻は時間やお金、そして体力を余らせることができたのですが、一度、甘い汁を吸えば、これからも吸い続けたいのが人間の性。今さら時間やお金、体力を失ってまで1人で子どもを育てようとは思わなかったのです。健也さんと子どもの信頼関係があまりにも強すぎるので、妻はこれ以上、この家にいても仕方がないと覚悟を決めました。

 結局、妻は今の家族とやり直すより、ゼロから新しく人生をやり直したいと決めたようです。健也さんが子どもの養育費を請求しなかったため、妻が経済的にも独身時代に戻ることができたのはせめてもの情けです。結果として、健也さんは妻からの生活費を失い、経済的には悪化したのですが、一方で今後、妻の存在に悩まされることがないのは収穫と言えるのかもしれません。

 愛人を囲って金を貢ぐ夫、パチンコにふけって借金を作る夫、大酒飲みで家で暴れる夫、そして愛想を尽かして出て行く妻。昭和時代、こうした光景は珍しくありませんでしたが二昔前の古いイメージです。女性の社会進出が進んだ令和時代。女性が男性と同等の賃金を得て、高いプライドを手に入れたことが状況を一変させたのです。

(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

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