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育児放棄、不倫…“奔放妻”に悩まされた36歳男性が妻に親権を諦めさせた方法

寂しさを紛らわそうとソシャゲに参加し…

 しかし、健也さんの努力の上に成り立っていた普通の家庭も長くは続きませんでした。きっかけは、健也さんが妻のLINEのやり取りを盗み見たことでした。妻はスマホのデータをパソコンに保存していたのですが、絶対にバレないという自信があったのでしょうか。さすがにパスワードを生年月日に設定したのは迂闊(うかつ)でした。健也さんはパソコンを開き、パスワードをすり抜け、バックアップを確認して、LINEのやり取りを目撃したのです。

 そこには「みーちゃん(妻のこと)好きだよ」「私も」「どこで待ち合わせしようか」「直接(ホテル)でいいよ」という生々しいやり取りが保存されていたのですが、健也さんが目を疑ったのは「今度はセーラー服着てきてよ」「ええ、恥ずかしい」という内容。写真フォルダーには、妻がホテルで自撮りしたとおぼしき制服姿が保存されていたので、健也さんは妻を問い詰めざるを得ませんでした。内容が内容だけに、妻は白状せざるを得なかったようです。

 健也さん夫婦は共働きなので、妻は月10万円の生活費を家に入れていますが、残った分は小遣いとして自由に使うことが許されていました。お金と時間を持て余した妻がハマったのはソーシャルゲーム。スマホで他のユーザーと一緒に楽しむゲームですが、初心者の妻は操作が下手でした。そこで、別のユーザーが妻に攻略法を教えてくれたのですが、ゲームだけでなく日常生活の愚痴や不満、いら立ちなどをこぼしているうちに仲良くなり、LINEのIDを交換してやり取りをするように。

 さらに、ネットの世界を出て現実の世界で会うに至ったのですが、相手の男も既婚者で、健也さん夫婦の息子(4歳)と同い年の子どもがいるので驚きです。

 妻は健也さんの目を盗んで、どのように相手の男と会っていたのでしょうか。子どもは一日の大部分を夫と接しているので、妻より健也さんに懐いており、妻は相手にされず、子どもとの間に距離を感じていました。そのうち、週末は妻が留守番をし、健也さんと子どもが遊びに行くように。ふてくされた妻は転職の際、土日出勤の会社を選んだので、ますます家庭内で孤立していったのです。寂しさを紛らわすために参加したのがソシャゲで、優しくしてくれた男に気を許したというのが不倫の経緯です。

 妻が「あんたたちが勝手にして、私をのけ者にしてきたじゃない!」と訴えかけても、健也さんは「一緒に出掛けても、いつも不機嫌じゃないか」と返し、妻が「あんたが無視して私は居場所がなかったの!」と吐露しても、「居場所がないのは美里のせいだろ」と相手にしなかった結果です。

 とはいえ、健也さんも最初から離婚ありきではなく、きちんと謝り、心を入れ替え、二度と同じことをしないと誓えば、結婚生活を続けてもいいと気遣ってくれたのですが、妻は健也さんや子どものせいで精神的に追い詰められたと責任を転嫁し、「なんで私が頭を下げなきゃいけないの」と反抗したので、離婚という道しか残されていませんでした。

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

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