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年収1500万円のケチ夫に愛人ができて別居、婚費をもらえず生活に窮する妻の苦悩(下)

トラブルが現実化した場合に備える

「息子は口唇口蓋裂のため、今まで3回も手術を受けています。今後も大きな手術を何回か予定しています。100キロも離れた病院に最低1回は通院しており、ガソリン代もばかにならないのに」

 麗奈さんはそう嘆きますが、夫は「パートで働いてるっと? そっちで何とかせれ!」と無視を続けたそうです。カードローンの返済に追われ、妻子どころではないというのが本音なのでしょう。もし、夫が禁酒を誓い、酒代を止め、浮いた分を返済に回さない限り、里奈さんが何を言っても無駄でしょう。酒好きな夫は妻子に逃げられ、一人ぼっちで寂しい思いをしているはず。そんな夫が人の力を借りずに酒浸りの生活、そして、借金地獄から抜け出せるのかは甚だ疑問です。

 それぞれ、大阪在住と福岡在住の夫に悩まされる2人の女性の例を紹介してきましたが、特定のトラブルが特定の地域で起こりやすいのは確かです。例えば、金に対する執着が人一倍強く、自分の金は使わないのに人に金を使わせようとする夫は裏でこそこそ遊んでいるのではないか、妻子の生活費より酒代を優先する夫は家庭内暴力をするのではないか、そんなふうに将来起こり得るトラブルを予知することは可能です。

 トラブルは、ある日突然起こると、里奈さんや麗奈さんのように激しく動揺し、下手を打って、生活費をもらい損ねることになりかねません。まずは、自分の身にも起こるかもしれないと身構え、前もって具体的な対処法を知り、本当にトラブルが現実化した場合に備えることが大切です。

(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

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