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内定出ず不調も…「発達障害」の就活生がぶつかる壁とは? 就活にどう向き合えばよい?

「発達障害=不利」では決してない

工学院大学心理カウンセラーでコラムニストの大間秀章さん
工学院大学心理カウンセラーでコラムニストの大間秀章さん

Q.では、発達障害の就活生は、どのように就職活動と向き合えばよいのでしょうか。

大間さん「例えば、発達障害の特性から、同時並行で物事を進めることが苦手で、就職活動と学業の両立が難しい学生がいます。その場合、本人や親御さん、担当の教員と話し合った上で、就職活動はいったん保留にして、まずは確実に大学を卒業できるよう、学業に専念させます。

そして、卒業できる見通しが立った段階から就職活動を再開します。同時並行ではないため、卒業してから内定が決まるケースが多いです。そのため、卒業後も就職活動のサポートが必要です」

Q.親は、どのように向き合えばよいのでしょうか。

大間さん「親御さんは進路の決定や就活を本人任せにせず、一緒に寄り添い、将来を考えてもらいたいです。具体的には、発達障害の人に理解のある求人や職場の求人情報を就活生に提供したり、専門の就労支援を活用したりすること。また、場合によっては、障害者手帳の取得を検討するなど、就活生に合った環境で自分らしく生きる道を家族とともに検討してほしいです」

Q.障害者手帳を取得すると、障害者枠での就職が可能になりますが、職種が限られるなど一定の制限があります。そうしたことに就活生は、抵抗を感じないのですか

大間さん「障害者手帳を取得し、障害者枠で採用される就活生の心境はさまざまですが、おおむね前向きに捉えているという印象です。そもそも、発達障害で障害者手帳を取得した学生は、通常の就職がうまくいかなかった理由がクリアになった方です。

そして、『発達障害であれば、こういう就活方法や求人があるんだ』と就職の道筋が見えてきます。発達障害の学生は、具体的な目標が見えると動ける方が多いので、抵抗を感じるという人は少ない印象です」

Q.社会全体の支援体制は整いつつあるのですか。

大間さん「現在、多くの大学で、発達障害の就活生に向けた支援体制を強化しています。大学だけでなく、民間の発達障害の就労移行支援も整ってきており、ハローワークでは手帳の有無にかかわらず、発達障害やコミュニケーションが苦手な方の就職支援を行っているところもあります。

卒業後も継続して就職活動を行う発達障害の就活生は多いことから、大学内だけでの対応ではなく、こうした外部の支援機関へつなぐことは大切です。そうすることで学生本人と親御さんも安心できます」

Q.発達障害と判明した就活生に声を掛けるとすれば。

大間さん「周囲の学生が内定を獲得していく中、自分だけがなかなか内定が出ないと焦るのはどんな学生も同じです。大切なのは、『内定=ゴール』でなく、自分に合った環境を見つけて自分らしく生きていくということです。発達障害だから不利だなどと、決して思ってほしくはありません。以前より、格段に支援が広がってきています。自分に合った環境は必ずあるので、そこに向けて進んでほしいです」

(オトナンサー編集部)

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