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【専門家が提唱】子どもを巻き込む「インターネット上の危険」はすぐ身近に…親子で話し合うべき《5つの安全対策》

今や、子どもの所有も当たり前となりつつあるスマートフォン。子どもに忍び寄るインターネット上のさまざまなリスクと、親子でできる対策を、セキュリティーの専門家に聞きました。

子どもに忍び寄るリスク…どう防ぐ?
子どもに忍び寄るリスク…どう防ぐ?

 夏休みは、子どもたちがインターネットを使う時間がぐっと増える時期。ゲームやSNS、動画視聴、友達とのチャットなど、スマートフォンやタブレットが生活の中心になり、夏休み以降も習慣化していくことも珍しくありません。

 MM総研の調査(2024年8月)によると、日本の5~17歳の子どものうち、約48%がスマートフォンを所有しており、12歳になるとその割合は約61%にまで増えています。さらに、1週間あたりの平均スマホ利用時間は「1219分(約20時間)」と、大人よりも長くなっているのです。また、保護者の48.2%が、子どもの「スマホ依存」に不安を感じており、14.0%が「実際に問題が起きた」と回答しています。こうした実態は、子どもたちのスマホ利用が日常生活に深く浸透していることを示しています。

 こうした状況について、サイバーセキュリティーの専門家であり、NordVPN(オランダ)の最高技術責任者を務めるマリユス・ブリエディスさんは、「子どもがインターネットで情報を発信するとき、大人以上にリスクに気付かないことがあります。特に夏休み中は、時間や気持ちに余裕があるため、個人情報や位置情報をうっかり共有してしまいやすいのです」と警鐘を鳴らしています。

子どもが巻き込まれやすい「オンラインの危険」

 ブリエディスさんは、インターネット上には子どもを狙ったさまざまなリスクが存在すると指摘します。代表的なものは以下の通りです。

【個人情報の過剰な共有】

住所や学校名、顔写真などをSNSに投稿することで、見知らぬ人に自分のことが簡単に知られてしまうリスクがあります。子どもは「知られても大丈夫」と考えがちですが、こうした情報は悪用されることもあり、ストーカー被害や詐欺につながる可能性もあります。例えば、友達との楽しい写真に写り込んだ背景から、自宅の場所が特定されてしまうこともあり、十分な注意が必要です。

【ネットいじめ】

オンライン上での悪口や嫌がらせは、現実のいじめと同じように、子どもの心に深い傷を残す可能性があります。匿名での攻撃が多く、加害者の特定が難しい場合もあり、被害が長期間続くこともあるため、早期に発見して対処することが大切です。また、ネットいじめは直接会ういじめとは異なり、24時間被害が及ぶため、精神的負担が非常に大きくなります。

【フィッシング詐欺、なりすまし】

一見、普通のメッセージやリンクのように見せかけて、個人情報やパスワードを盗み取る手口です。特に「ゲームのアイテムがもらえる」「アカウントが停止される」といった内容で子どもの注意を引き、だますケースが多いため、子どもには、怪しいメッセージに安易に反応しないよう教えることが必要です。こうした詐欺は年々巧妙化しており、大人でも見分けにくいケースが増えています。

【悪質なアプリやウイルス】

無断で個人データを集めたり、広告を大量に表示したりするアプリも存在します。見た目は普通のゲームや便利アプリに見えても、裏で情報が抜き取られていることもあります。特に子どもは疑う習慣がまだないため、保護者がインストールするアプリを管理し、怪しいものは入れさせないことが重要です。また、アプリの権限設定も定期的に見直し、必要以上に情報にアクセスされないよう注意しましょう。

「子どもは『これは安全か?』と疑う習慣がまだ身に付いていません。だからこそ、保護者がそばで見守り、正しい使い方を一緒に確認することがとても大切です」と、ブリエディスさんは話します。

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マリユス・ブリエディス

NordVPN 最高技術責任者(CTO)

デジタルセキュリティとプライバシーの分野で世界的に活躍し、NordVPNの最高技術責任者(CTO)を務める。IT業界で培った長年の経験を基に、技術革新とセキュリティ分野の発展をけん引。代表的なプロジェクトである「NordLynxプロトコル」は、WireGuardプロトコルを基に開発され、業界で最速かつ革新的なVPN技術として高い評価を得ている。キャリア初期にはQSTKやPythonを用いたプロジェクトやウェブ開発に携わり、現在はNord Securityで5つのチームを率いて企業の成長に貢献。講演やインタビューを通じてサイバーセキュリティーの知識を広めると同時に、謙虚さを忘れず学び続けることを信条としている。

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