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「変化に弱い」自閉症の10歳息子は夏休み苦手 “唾出す”悪癖も、母が年々感じる「成長の足跡」

放課後等デイサービスでもトラブルが…

放課後等デイサービスを利用して、夏休みも朝出かける習慣をつくる(べっこうあめアマミさん作)
放課後等デイサービスを利用して、夏休みも朝出かける習慣をつくる(べっこうあめアマミさん作)

 放課後等デイサービスはたいへんありがたいサービスですが、万能ではありません。やはり、学校とは違う場所ですし、開始時間も違います。そのため、夏休みの放課後等デイサービス通いに慣れるまでは、息子も不安定になりやすいのです。

 夏休みの初めには、デイサービスの送迎車の中で唾を大量に出してしまい、苦情を受けたこともありました。ただ、その出来事もきっかけの一つとなり、主治医と相談して服薬を始めることにしました。

 薬が効き過ぎないか心配でしたが、結果として落ち着きが見られ、少しずつ過ごしやすくなってきたようです。

 そして不思議なもので、毎日デイサービスに通っているうちに、今度は「デイに行くのが日課」になり、それが息子の安心材料に変わっていきます。

 こうして毎年、夏休みの「第二ルーティン」をつくりながら、少しずつ落ち着いて過ごせるようになっていきました。

今年の夏も見守っていきたい

 毎年、夏休みが近づくと、私は少し憂鬱(ゆううつ)になります。

「また息子が荒れるのでは…」という不安がよぎるからです。

 しかし、息子も年齢を重ね、だんだんと「夏休み」というものの存在を理解できるようになってきたように思います。低学年の頃に比べると、去年は大きな混乱もなく、唾の問題も比較的少なく、落ち着いて過ごせました。

 息子を見ていると、障害があっても、体験を重ねることで学び、変化に慣れていく力はあるのだと、改めて感じさせられます。

 今年の夏休みもきっと波はあると思います。それでも、親としては完璧に過ごすことにこだわり過ぎず、子どもが安心できるよう、できる工夫を一つずつ積み重ねていくことしかできません。

「大丈夫、今年も乗り切れる」と信じて、今年も夏休みを過ごしていこうと思います。

(ライター、イラストレーター べっこうあめアマミ)

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べっこうあめアマミ(べっこうあめあまみ)

ライター、イラストレーター

知的障害を伴う自閉症の息子と「きょうだい児」の娘を育てながら、ライター、電子書籍作家として活動。「ママがしんどくて無理をして、子どもが幸せになれるわけがない」という信念のもと、「障害のある子ども」ではなく「障害児のママ」に軸足をおいた発信をツイッター(https://twitter.com/ariorihaberi_im)などの各種SNSで続けている。障害児育児をテーマにした複数の電子書籍を出版し、Amazonランキング1位を獲得するなど多くの障害児家族に読まれている(https://www.amazon.co.jp/dp/B09BRGSY7M/)。「べっこうあめアマミ」というペンネームは、障害という重くなりがちなテーマについて、多くの人に気軽に触れてもらいたいと願い、夫と相談して、あえて軽めの言葉を選んで付けた。

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