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日本相撲協会「一門」所属義務化で…「貴乃花狙い撃ち?」と疑念も 貴一門消滅直後に決定

貴乃花親方の“引退”問題に関連して、日本相撲協会が「一門」所属の義務化を決めたタイミングに疑念の声が上がっています。

貴乃花親方の動向が注目されている大相撲
貴乃花親方の動向が注目されている大相撲

 貴乃花親方の“引退”問題に関連して、日本相撲協会は9月25日、協会所属の各親方が5つの「一門」のいずれかに所属することや、一門に関する規程を整備することを理事会で決めたと発表しました。協会は「一門の位置づけを明確にし、ガバナンスを強化するため」と説明していますが、貴乃花一門の消滅が6月で、理事会が7月だったことから、SNS上では「貴乃花を狙い撃ちにしたいじめ」「強烈なパワハラ」と疑念の声が上がっています。

公益財団法人化後も明文化せず

 一門とは、相撲部屋の集まりです。派閥に近い任意組織で、昔は一門ごとに巡業を行い、本場所でも同じ一門同士は対戦しませんでした。現在は、「出羽海」「二所ノ関」「高砂」「時津風」「伊勢ケ浜」の5つがあり、一門で一緒に稽古(けいこ)をしたり、冠婚葬祭で協力したりしています。協会からは各一門に助成金(運営補助金)が支給されています。

 一方で、一門は、日本相撲協会の定款や規則に取り決めはなく、明文化されていない存在でした。協会が2014年に公益財団法人に移行した後も、その状態が続いていました。

 協会によると「任意組織である一門への助成金支給は、協会のコンプライアンス上、問題がある」ことや「一門の位置づけを明確にし、部屋を束ねる一門の機能を見直すことを通じて、暴力問題などの解決に、より一層強く取り組める体制を築くべきだ」として、7月26日の理事会で、一門に関する規程を整備することで理事全員が合意したとのことです。

 同時に、各親方が5つの一門のいずれかに所属することを決める一方、「一門に所属することは意見を言う自由を束縛するものではない」「一門に所属しない親方にペナルティーを科すといった議論や検討はない」としています。

 貴乃花親方は二所ノ関一門離脱後、自身を支持する親方とグループを作り、2014年から「貴乃花一門」と改称。しかし、2017年秋に発生した、日馬富士関(横綱=当時。引退)による貴ノ岩関への暴行事件を巡って協会執行部と対立し、理事を解任され、2018年6月には自身の離脱で一門が消滅しました。

 日本相撲協会などの公益財団法人を所管する内閣府公益認定等委員会事務局に、今回の件で調査や指導を行うか尋ねると、「今のところありません。公益法人はそれぞれ自分たちで説明責任を果たしてもらうのが原則です」との回答がありました。

 協会の理事選任などで影響力を及ぼしながら、定款や規則に定めのなかった一門が明文化されるのは、公益財団法人としてあるべき姿と言えるかもしれませんが、なぜこのタイミングで明文化し、所属を義務化するのか、協会の説明が期待されます。

(報道チーム)

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