「夏目三久アナ妊娠」が誤報でもマスコミは責任を問われない? スクープ記事と名誉毀損の関係とは
「熱愛&妊娠」が報じられた、フリーアナウンサーの夏目三久さんとタレントの有吉弘行さん。双方は報道を否定し、夏目さんの所属事務所は「法的措置を検討中」とされます。今回は報道と名誉毀損の関係について考えます。

一部スポーツ紙が8月末に報じたフリーアナウンサー・夏目三久さんとタレント・有吉弘行さんの「熱愛&妊娠」。2人は報道を全面否定していますが、真偽をめぐって情報は錯綜しています。
ツイッターなどSNS上には「今すぐ結婚すべき」「とにかくおめでとう」といった声が見られますが、夏目さんの所属事務所が「法的措置を検討中」とも報じられています。
夏目さんは「コンドーム写真流出事件」をきっかけに日本テレビを退社後、フリーに。有吉さんも猿岩石時代に低迷期を経験しており、逆境から這い上がった2人にとってネガティブなイメージはどうしても避けたいはずです。
芸能人のスクープ記事やスキャンダルといえば「名誉毀損」。今回はその基準について専門家と一緒に考えます。
民事上の損害賠償請求が「現実的対応」
弁護士の藤原家康さんは「報道が誤報であればマスコミが責任を問われる可能性はあります」と話します。その場合の現実的対応としては、名誉棄損に基づく民事上の損害賠償請求が考えられ、刑事上の名誉毀損罪に問われる可能性は「まずない」といいます。
藤原さんによると、民事上の名誉毀損行為は「事実を摘示(てきじ)するなどしてその人の社会的評価を下げること」。藤原さんは、「夏目さんは清廉に報道という堅い仕事に携わっており、今回の『熱愛&妊娠』報道は仕事に悪影響を及ぼし得る事実であることから、名誉毀損になり得ます」と話します。
また有吉さんにとっても、夏目さんを妊娠させる行為は今後の自身の芸能活動に支障をきたす可能性があるため、やはり名誉毀損になり得るそうです。
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