【疑問】「コーヒークリーム」にミルク成分入ってるの? 栄養はある? 管理栄養士に聞く
「コーヒークリーム」にミルク成分は含まれているのでしょうか。管理栄養士に聞きました。

苦味や酸味のあるコーヒーをまろやかな風味にしてくれる、コーヒークリーム(コーヒーミルク)。ブラックコーヒーが苦手な人の中には、必ず入れている人も多いのではないでしょうか。
ところで、市販のコーヒークリームにはミルクの成分が含まれているのでしょうか。気になる疑問について、管理栄養士の桜井このさんに聞きました。
Q.そもそも「コーヒークリーム」は、具体的にどのようなもので作られているのでしょうか。
桜井さん「コーヒークリームは『クリーム』という名前で、とろみのある白いポーションなので、乳成分が入っていると思っている人もいらっしゃるかもしれませんが、実は乳成分はまったく含まれていません。
主な原材料は、植物性油脂に水を加えたもので、ミルクのように見えるとろみや白い色はすべて人工的に添加したものです。
コーヒークリームがなかった時代は実際に生クリームなどが使われていましたが、乳製品は傷みやすく、コストがかかるというデメリットがありました。そこで、手軽にコーヒーの味をまろやかにできるコーヒークリームの商品が開発され、全国に広まったといわれています」
Q.コーヒークリームに栄養素は含まれているのでしょうか。
桜井さん「乳製品ではないため、タンパク質などは含まれていません。販売されている商品によって原材料は異なりますが、植物性油脂による脂肪分がメインになるものの、とろみや色をつけたり、保存しやすくしたりするための添加物が多くなっているため、栄養成分はほとんどないと言っていいかもしれません。
また近年、心筋梗塞などのリスクが高まるといわれている『トランス脂肪酸』が、製造の過程で含まれています。一度に使う量はそれほど多くはないと思いますが、たくさんコーヒーに入れるのは避けた方が良いですね」
Q.コーヒーに「ミルク」や「豆乳」を入れるのとは、どのような違いがあるのでしょうか。
桜井さん「牛乳は動物性タンパク質、豆乳は植物性タンパク質がそれぞれ含まれていますが、基本的にコーヒークリームにはそれらは含まれません。油と添加物と考えていただければイメージしやすいと思いますが、ビタミンやカルシウムなども含まれていないんですね。
安価であるということと、長く保存していられるというメリットがあると思うのですが、栄養という観点から見ると、やはり牛乳や豆乳を入れる方が体に優しいと思います」
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最近は乳脂肪分を含んだ商品が販売されているなど、コーヒークリームはバリエーションが豊富で、便利なアイテムであることは間違いありません。
とはいっても、やはり生乳や豆乳をそのまま入れるのとは違うという点に注意しましょう。どんなものにも共通していますが、いくら少量でもやはり取り過ぎは危険ということですね。
(オトナンサー編集部)
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