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「大豆ミート」食べ過ぎるとかえって太る? “意外な盲点”とは 管理栄養士が解説

大豆ミートを食べ過ぎると、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。摂取時の注意点について、管理栄養士に聞きました。

大豆ミートを食べるときの注意点は?(画像はイメージ)
大豆ミートを食べるときの注意点は?(画像はイメージ)

 近年、健康志向の高まりにより、大豆を使った代替肉の「大豆ミート」が注目されています。肉に比べてヘルシーな印象がありますが、健康に良さそうだからといって食べ過ぎた場合、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。大豆ミートを食べるときの注意点について、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。

カロリーや塩分が高めの商品も

Q.一般的な肉類と大豆ミートとでは、栄養価にどのような違いがあるのでしょうか。

桜井さん「大豆ミートにはヘルシーなイメージがあると思いますが、植物性のタンパク質のためカロリーが低く、ミネラルや食物繊維なども多いという特徴もあります。特にカロリーや脂質で言うと、ロースなど脂の多い部位の肉と比べると半分以下です。また、大豆ミートのコレステロールはゼロで、植物性タンパク質は中性脂肪を抑制してくれる効果も期待できます」

Q.大豆ミートを食べる際の注意点について、教えてください。食べ過ぎると、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。

桜井さん「大豆などの豆類や穀類に含まれるタンパク質の一種として、『レクチン』という成分があります。レクチンを多量に摂取してしまうと腸を刺激してしまい、吐き気や下痢などの症状を引き起こす可能性が考えられますね。また、加工品としての大豆ミートは添加物や塩分などを添加しているため、カロリーや塩分が多くなってしまっている商品もあります。

なるべく味付けがされていない、添加物の少ないものを選んでいただいた方が、大豆ミートとしてのメリットを感じられると思いますよ」

Q.大豆ミートと一緒に組み合わせたい食べ物、反対に避けた方が良い食べ物があれば教えてください。

桜井さん「大豆ミートはタンパク質が豊富といっても、それだけで1日の摂取量目安に届くというわけではありません。魚や卵など、動物性のタンパク質も一緒に取っていただくと栄養バランスが良くなると思います。植物性タンパク質にもメリットはありますが、動物性タンパク質にも違った栄養素が含まれているというメリットがあります。また、野菜を加えることでビタミンやミネラル類も摂取できるため、より栄養バランスは良くなりますね。

避けたい食べ物は特にありませんが、先述のように商品によってはカロリーや塩分が高くなってしまっている可能性もあるため、気になる場合は成分表をチェックしておくと良いかもしれません」

(オトナンサー編集部)

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桜井この(さくらい・この)

管理栄養士

管理栄養士歷20年。栄養指導人数5,000人超。総合病院、高齢者施設、産婦人科小児科での勤務の後、栄養士の指導にも従事。現在はフリーの管理栄養士として、個人の栄養・食事相談から企業・飲食店・サロン・スポーツジム等の献立作成まで、幅広い活動を行う。

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