「結婚適齢期」はもはや“死語”なのに…「結婚相手を選ぶには恋愛経験が必要」は果たして本当なのか
結婚後の幸せに「年齢」「交際人数」「恋愛経験」は関係するのか…時に、無責任な形で聞こえてくることもある世間の声に、筆者が伝えたいこととは――。

2023年11月、お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんと、タレントの奥森皐月さんの結婚発表が話題になりました。年の差18歳は今や珍しくはありませんが、奥森さんの年齢が19歳であるということを理由に“グルーミング疑惑”まで持ち上がり、批判的な声も多かったようです。この批判の中には、「結婚するには、ある程度の恋愛経験が必要」とするものもあったそうです。
結婚までの交際人数は「2〜3人」が主流
エン婚活エージェントが2021年、20~40代の既婚者・未婚者の男女を対象に行った「結婚前の恋愛経験」に関する調査によると、既婚女性に「結婚に至るまでに交際した人数は何人ですか?」と質問した結果、最も多かった回答が「2人~3人」(30.5%)、次いで「4人~5人」(28.2%)だったということです。つまり、ざっくり足すと全体の6割なので、おおむね「3人」ということにしましょうか。その次に多かった回答は「1人」(16.2%)です。男性も同様でした。ちなみに、この調査には“交際”の定義が書かれていないため、男女の関係を伴ったお付き合いを指すのか、はたまたプラトニック純愛まで指すのかは定かではありません。
既婚女性に聞いた「結婚に至るまでに複数の方と交際経験があってよかったと思うこと」という問いに対しては、1位「自分に合った人を見つけることができた」(50.2%)、2位「人との付き合い方を学ぶことができた」(44.7%)、3位「自分の大切にしたい価値観が明確になった(41.9%)、4位「自分が結婚相手に求める条件が明確になった」(25.8%)、5位「異性の心理について学ぶことができた」(16.1%)という結果となっています。
半数の人が、複数人とお付き合いしたことにより、自分に合った人を見つけることができたと答えています。次いで多いのが「人との付き合い方を学ぶことができた」というのは興味深い結果です。恋愛経験が複数回あると、「こういうとき、相手に合わせないと衝突する」ということも学びます。「前の相手と今の相手は性格が真逆」とか「キレる沸点が全然違う」など、違いを察することができます。「人ってこうも違うものか」と視野が広がり、コミュニケーション力がつくということでしょう。
ちなみに既婚男性も1~3位までは同様ですが、4位と5位が逆転しています。女性の方が条件を重要視しているようです。
そして、国立社会保障・人口問題研究所が2021年に行った「第16回出生動向基本調査」によると、夫の平均初婚年齢は30.7歳、妻は29.1歳でした。
「男性は30歳、女性は29歳までに3人と付き合った上で結婚する」のがニッポンのスタンダードということですが、果たして幸せになっているかどうかは、神のみぞ知ること。私が運営する夫婦仲相談所に寄せられる声には、浮気問題、離婚問題、セックスレス問題が山積みですから。

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