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英EU離脱で注目の「国債」、利回りが低下すると価格が上がるのはなぜ?

国債利回り低下で身近な影響は?

 それでは、国債利回りの低下は、私たちの身近な暮らしにどのような影響を及ぼし得るのでしょうか。平田さんによると、預かったお金を国債で運用している、あらゆる金融商品(住宅ローンや保険、年金など)に影響が出るそうです。

 例えば、生命保険会社では預かったお金を長期運用しており、通常の生命保険で預かったお金を扱う「一般勘定」は日本国債で運用されています。しかし、国債金利がマイナス圏で推移しているため、預かったお金を増やせない状態といいます。

 平田さんは「生命保険は将来、加入者から預かったお金を増やして、決まった金額を返す契約を交わしているため、マイナス金利が続けば、1990年代後半のように倒産する会社が次々に出てくる可能性があります」と指摘、新しい契約を引き受ける体力のない会社が、商品の販売中止や自粛という事態に陥っている例もあるそうです。

(オトナンサー編集部)

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平田啓(ひらた・けい)

米国流資産運用アドバイザー・実業家

1993年に外国為替業界に入り、翌年から銀行間通貨オプション取引仲介において業界トップクラスの営業成績を収める。1995年に米ウォール街の金融機関からヘッドハンティングされ渡米。1998年ボストン大学経営大学院に留学。2000年から、現三菱東京UFJ銀行で「通貨オプションディーラー」として高度な金融デリバティブ商品を数多く手掛け、同年、ブルームバーグL.P.にてFX市場分析ツールの開発兼営業に従事、3000人に及ぶ機関投資家をヒアリングする。2005年に株式会社Lavocを設立し、代表取締役就任。専門分野は外国為替を中心とする金融市場分析、国際マクロ経済分析。著書に「FX 誰も教えてくれなかった 外為ディーラーの儲け方」「FX取引入門」など。ほかメディア出演多数。

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