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「親戚が多すぎる」 39歳婚活女性のお見合いをつぶす“ダメ出し母”のホンネ

父親の顔色をうかがう家族

 男性会員、前島悟さん(38歳、仮名)は、35歳の上田敬子さん(仮名)と先日お見合いをし、交際に入りました。敬子さんから“交際希望”が来たことを伝えると、悟さんは大喜びでした。

「敬子さん、見た目がドンピシャ僕のタイプなんですよ。このままうまくいくといいなあ。頑張りますよ」

 こう張り切っていたのですが、それから2週間後、前島さんから、「ご相談したいことがあるので、面談をお願いします」と連絡が来ました。

 事務所で待っていると、会社終わりにやってきた前島さんは、神妙な面持ちで言いました。

「敬子さんなんですが、僕の気持ちとしては前向きにお付き合いを続けたい。ただ、時間をかけたところで結婚まで進めるかどうか疑問もあるんです」

 なぜ、そんなふうに感じたのか。それは実家暮らしの敬子さんが35にもなって、あまりにも親の言いなりで、家のルールにがんじがらめにされているからだというのです。

「交際になった翌日の午後9時に、ファーストコールを僕からしたんですね。その時、話が盛り上がって1時間くらい長話をしたんですよ。そうしたら、翌日にメールで、『家族内でお風呂に入る順番があって、昨夜私が電話をしていてお風呂に入らなかったから、母が入ることができなかった。これからのやり取りは電話ではなくメールのみにさせてください』と言われたんです」

 よくよく聞くと、父、母、敬子さん、弟の4人家族なのですが、ご家族の中にたくさんの決め事があるようなのです。

 お風呂に入るのは、父→弟→敬子さん→母、の順番。食事は、父と弟は母と敬子さんよりもおかずの品数が1品多い。帰宅が遅くなる日は必ず朝、それを親に告げてから会社に出かけないといけない。家長は父で、男は女よりも上という男尊女卑が徹底している。

「お母さんは常にお父さんの機嫌をうかがっていて、怒らせないように生活しているらしいんです。だから、僕と電話をしていて、お風呂の順番が来たのに入らなかった敬子さんは、お父さんだけでなくお母さんからも、ものすごくしかられたそうなんです」

 その話を聞いて、あまりにも時代錯誤のご家族に私は驚いてしまいました。それでも悟さんは、「見た目がタイプだし、もう少しお付き合いを続けてみます」というので見守ることにしました。

 ところが、その2週間後に、敬子さんの相談室から、“交際終了”の連絡がきたのです。終了理由を相談室に尋ねたところ、仲人さんからこんな答えが返ってきました。

「先日、前島様から『ただ食事をするだけのデートを重ねていても、距離が縮まらない。そこはどう考えているんですか? 僕と結婚する気持ちはあるんですか?』と責め立てられるような口調で質問されたそうです。それがとても怖かったので、『もう交際終了にしたい』とのことでした」

 このことを悟さんに伝えると、彼は驚きとともに不満げに言いました。

「僕は責め立てるように言った覚えはないけどな。でも、そう取られたなら仕方ないですね。交際終了は、分かりました」

過干渉な親の子どもは独身が多い

 子どもは、物心ついたころから、“親には従う”という暗黙のルールの下に成長していきます。思春期に反抗もしますが、20歳を越えた辺りから、母親と友達のように仲良く付き合うようになる娘も多い。しかし、親にとって子どもはいくつになっても子どもですから、物言いは常に上から目線です。

 また近年、“毒親”という造語も生まれ、社会問題になっています。過干渉したり、教育熱心で子どもの人生のレールを敷き、「親の言う通りに生きていれば間違いない」と強要したりする。また、「だからお前はダメなんだ」と否定的な言葉を常に発したり、夫婦の関係がうまくいかないストレスを子どもに八つ当たりしたりする親もいます。

 結婚できない人たちの後ろには、支配的な父親や、子どもにぴったりと寄り添う母親の存在があるケースがとても多い気がします。

 あなたは、大丈夫でしょうか?

(仲人・ライター 鎌田れい)

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)。

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