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女性からの「プロポーズ」あり? なし? 男性たちの“本音”に見る、現代のプロポーズ事情

彼からのプロポーズに激怒した彼女が取った行動

 ここで一つ、エピソードを紹介したいと思います。

 亜沙美さん(28歳、仮名)と悠太さん(29歳、同)は高校時代の同級生。高校を卒業後、お付き合いがスタートしました。

 10年がたった頃、亜沙美さんが「そろそろ結婚とか考えてもよくない?」と悠太さんに持ちかけます。何となくそんな雰囲気を感じていたサプライズ好きの悠太さんは、その場では「そう?」とつれない返事をしつつ、サプライズプロポーズを計画。友人たちを巻き込み、亜沙美さんの誕生日にみんなの前で結婚を申し込みます。

 ところが、亜沙美さんはサプライズをよしとしないタイプ。イベントごとにサプライズをしてくる悠太さんに、「普通がいいのよ! マジでサプライズはやめて!」と塩対応していました。

「サプライズは好きじゃないって言ったでしょ」。周りが取りなしても聞く耳を持たず、彼女はその場を立ち去ってしまいました。

 ところが…。

 これは逆サプライズでした。亜沙美さんがサプライズ嫌いなのにもかかわらず、プロポーズをイベント化したい悠太さんを見かねた共通の友人たちが亜沙美さんに話をし、逆ドッキリを仕掛けようということになったのです。

 亜沙美さんを怒らせた悠太さんは落ち込み、その場はお通夜のような雰囲気に。さらに、友人たちも「亜沙美はイベント嫌いなのに、この計画を立てた悠太が悪い!」と責めて、全員立ち去ってしまいます。ますます落ち込む悠太さん。

 そこに亜沙美さんが帰ってきて、「プロポーズは2人きりでしたかった。結婚してくれますか」と逆プロポーズ。悠太さんは号泣しながらOKし、その場に友人たちも入ってきて改めてお祝いパーティーが開催された、というユニークなプロポーズデーでした。お2人にはいい友達がたくさんいて、功を奏したわけです。

 性別問わず「結婚したい」という意思があり、相手のことを愛していて、一緒にいたいと思うなら、プロポーズはどちらからしてもうれしいものでしょう。

 大切なのは、自分一人で暴走しないこと。結婚生活は一生続くものです。プロポーズが独り善がりであるということは、その後の結婚生活もそうなのかもしれないと想像される可能性があります。実際、夫婦不仲の人たちから「思い返せば、あのプロポーズが今の結婚生活を予見していた…」という声も上がってきています。

 プロポーズは、これから続く人生を共に歩むパートナーへ、その申し出を行う大切な行事。「プロポーズの言葉」を覚えている女性は大変多いです。皆さん、即座に答えてくれます。認知症のおばあさんに尋ねたこともありますが、はっきり答えてくれました。人生の中で印象に残る言葉といってもいいのでしょう。

 男女問わず「恥ずかしい」「面倒くさい」とご託を並べず、映画「マリー・ミー」で歌われる劇中歌「Marry Me」を、相手を見つめて歌ってあげれば結果オーライになるのではと思います。

(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。また、フェムテックの分野で女性を支援する企業「Glad」を創業し、新しいサービスを手掛けている。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式note(https://note.com/suzune_16)、Glad(https://www.glad.tech)。LINE登録で「夫婦仲チェックシート」を無料プレゼント(https://fufunaka.com/archives/lp/line)。

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