女性からの「プロポーズ」あり? なし? 男性たちの“本音”に見る、現代のプロポーズ事情
「女性からのプロポーズ」、あなたはアリですか。それともナシですか。「男性がするもの」という従来の価値観が揺らぎつつある現代のプロポーズについて考えます。

男性がひざまずき、リングケースを開けると、そこにはダイヤがきらめく婚約指輪が――。そんなドラマチックなプロポーズを望んでいる人はどのくらいいるでしょうか。そして、それを現実にした人、してもらった人はどのくらいいるのでしょう。「そんなの、昭和の古いやり方」と考える人もいるかもしれません。
「恋人・夫婦仲相談所」所長である私は最近、ラブコメ映画「マリー・ミー」(2022年公開)を見て、女性から男性にプロポーズする最強の映画だと拍手しました。キャリアも人気も稼ぐ力も最高レベルな女性が、おとなしい男性にプロポーズ。映画みたいなプロポーズといえばまさにそれなのですが、根幹は「愛し合っていれば結果オーライ」です。
「プロポーズは男性から」というイメージについて、みんなで考えてみましょう。
男性回答「とてもうれしい」「うれしい」が同率38.8%!
リクルートブライダル総研が既婚者を対象に行った「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021」によると、プロポーズの有無について「夫から妻にプロポーズした」が81.9%、「妻から夫にプロポーズした」が1.4%、「プロポーズはなかった」が8.7%と、多くの夫婦が夫から妻にプロポーズを行っています。
さらに、20~30代の男性に「女性からのプロポーズはアリだと思いますか?」と質問したところ、86.47%が「アリだと思う」と回答。その理由は次のようなものでした。
「男だから男らしく女性にアプローチするという考えは、現代の多様性を尊重する時代にふさわしくないと思う(20歳)」
「男性だから、女性だからといった理由は通用しない時代だから(27歳)」
「男女平等と言われる中で価値観が急激に変化しているので、女性から積極的になってもいいと思う(28歳)」
一方、「ナシだと思う」と答えた男性は2.94%という結果に。「自分の方からしたいと思うから(28歳)」「男性からプロポーズしないと失礼だと思うから(37歳)」というコメントが寄せられました。
さらに、「付き合っている彼女からプロポーズをされたらうれしいですか?」という問いには、「とてもうれしい」「うれしい」がともに38.8%で同率という結果でした。男性からは、「自分のことを大切に思ってくれているということだし、一緒に年を重ねていけるのでうれしい(37歳)」「自分とずっと一緒にいたいと思ってくれる思いがうれしいから(37歳)」「自分と人生を一緒に歩きたいと思っていてくれることが単純にうれしいから(39歳)」といった声が。女性も男性も同じですね。
多様性という言葉を使うのであれば、まさに「男性の結婚観も多様になっている」ということです。彼女からプロポーズされてうれしい人もいれば、嫌な人もいる。しかし大多数が「アリ」と回答しているということは、プロポーズは決して男性からだけのものではないということの証明であり、相当数の男性は、女性からのプロポーズを望んでいるのではないかとも取れます。「自分からしたいけど恥ずかしいから、あっちからしてくんないかな」というシャイな理由も含めて、です。
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