悪臭漂う寝室でほえるポメラニアン、シミだらけのカーペット…「ゴミ屋敷化」した部屋で暮らす“中年男性”たちの婚活
シミだらけのペラペラカーペットと座布団
加藤ひなこさん(41歳、仮名)は、お見合いで出会った男性、内山とおるさん(47歳、同)と真剣交際に入り、順調に結婚までのこまを進めていました。
ところが、あるとき、ひなこさんから「相談したいことがあります」と連絡が来ました。それが、こんな内容でした。
「真剣交際に入ってから、お互いの家を行き来するようになったんです。私の1人暮らしの家に来て、ランチをすることが3回続きました。ただ、彼の家に私を招待してくれなかったんですね。どんなところに住んでいるのか気になったので、『今度は、とおるさんの家に行ってみたいわ』と言ったんです」
すると、とおるさんはこう返してきました。
「今度招待しようと思って、家を片付けている最中なんだ。僕は掃除が苦手で、物が捨てられないタイプだから、部屋がすごい状態になっていて」
そこで、ひなこさんは「それなら、お片付け、私も手伝おうか?」と提案し、翌週、とおるさんの部屋へ遊びに行くことになりました。
ひなこさんは、私に言いました。
「部屋は、思っていたよりも片付いていたんです。『会社から帰ってくると、毎日遅くまで部屋を掃除した。いらないものは大量に捨てた』と言うんですね。私を部屋に呼ぶために頑張ってくださったのは、うれしかったんですけど…」
ここまで言うと口ごもり、困惑した顔で続けました。
「床に敷いてあるカーペットが古びていてペラペラで、あちこちにシミがついているんです。差し出してくれた座布団もペシャンコで、こちらにも食べこぼしのシミがついていました。カーテンもヨレヨレ。こんなところで暮らしているのかと思ったら、気持ちが引いてしまいました」
そこで私は、ひなこさんにこうアドバイスしました。
「これは、考え方ではないですか? とおるさんは『ひなこさんが来るから』と言って、部屋を大掃除した。それは、ひなこさんを大切に思ってのことですよね。カーペットも座布団もシミだらけ、カーテンもヨレヨレということは、それまで、その部屋には他の女性が入っていなかったということですよ。結婚したら、新居は2人で探すだろうから、家具や雑貨、カーテンはそのときに新調すればいいのではない?」
ひなこさんは迷いが吹っ切れたのか、「そうですね」と言って、帰っていきました。そして、そこから1カ月後に成婚退会をしていきました。
男性だけではありません。女性でも物が捨てられず、整理整頓が苦手で“汚部屋”に住んでいる人たちがいます。
婚活を成功させるためには、住んでいる環境を整えることも大切です。身も心も部屋も断捨離して、スッキリしましょうね。
(仲人・ライター 鎌田れい)

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