悪臭漂う寝室でほえるポメラニアン、シミだらけのカーペット…「ゴミ屋敷化」した部屋で暮らす“中年男性”たちの婚活
処分したゴミは2トントラック2台分
先日、懇意にしている仲人さんが、こんな話をしてくださいました。
「会員男性が、タイに行ってお見合いをして、国際結婚を決めてきたんですよ」
国際結婚を決めた野本ふみやすさん(51歳、仮名)は、有名私大を卒業後、上場企業に勤め、年収も1000万円近くあるエリートでした。ただ、女性と付き合った経験がほとんどないままに、年を重ねてしまったのです。
そして47歳のとき、「最後のチャンスに、家庭を築いて、わが子をこの手に抱きたい」と一念発起をして結婚相談所に入会しました。ただ、最初のうちは仲人さんの言うことを聞かず、20代、30代の女性にばかりお見合いの申し込みをかけていたので、お見合いが成立しませんでした。
そこから、申し込む年齢層の幅を40代前半にまで広げたのですが、それでもなかなかうまくいかず、あっという間に4年の月日がたってしまいました。そこで、年齢差があっても結婚ができるといわれている国際結婚に切り替えたのです。
結婚相談所での国際結婚は、2通りのやり方があります。一つは、日本で暮らしている外国人の人たちとお見合いをする方法。もう一つが、海外に出向いてそこでお見合いをする方法です。
日本にいる外国人女性は、何年も暮らしていれば、もう感覚は日本人と一緒です。50代のおじさんを結婚相手には見ていません。しかし、外国に出向くお見合いは、現地で5、6人の女性とまとめてお見合いし、その中の1人と結婚を決めて帰国するのが一般的です。
ふみやすさんは、タイで33歳の女性との結婚を決めて、帰国しました。彼女が来日するまでに数カ月の期間があるというのですが、仲人さんは、ある懸念を抱いていました。
「50代の1人暮らしの男性の部屋は、“ゴミ屋敷化”しているのではないかしら」
そこで、そのことを尋ねると、ふみやすさんは言いました。
「そうですねぇ。かなり荷物を整理して大掃除しないと。清掃業者を頼もうと思います」
そこで、業者さんが来るという日に、仲人さんもお手伝いに行くことにしました。
仲人さんは、マンションの3LDKの部屋に入ってびっくり。リビングは、何とか生活できるスペースが確保されているものの、他の3部屋は、荷物と衣服とゴミが散乱し、泥棒に入られて部屋を荒らされたような惨状だったのです。
仲人さんは、ふみやすさんに言いました。
「これじゃあ、お嫁さんが来ても、びっくりしてお国に帰ってしまうわよ。今日は片付け業者さんも来るし、大掃除しましょう。まず、いらないものはどんどん捨てましょうね。思い切って断捨離よ」
業者さん2人、仲人さん、ふみやすさんの大人4人がかりで1日かけて清掃作業をし、2トントラック2台分の家具、雑貨、衣服、ゴミなどを処分したそうです。
「あんなに汚い家を見たのは、初めてだったわ。でも、驚くほどきれいになったの」
仲人さんは、笑いながら満足げに言っていました。

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