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お金の動きや仕組み、やりくり…子どもへの「お金の教育」どうすればいい? ゲームで学ぶのはアリ? 子育てのプロに聞く

「お金に関する知識」よりも「どう伝えるか」の工夫を

Q.家庭でのお金の教育について、親はどのような方法で行うのがよいでしょうか。

佐藤さん「お小遣いやお年玉の一部など、使える金額を明確にして使っていくのがお勧めです。お小遣いのあげ方は週1回や月1回、中には毎日少しずつという場合もあるようです。小さい子ほど長いスパンで計画するのは苦手なので、月1回だと月初めに使い切ってしまうような場合は、『小1の間は月曜日に○円』のように、週単位にするのもよいかもしれません。

先述の調査によれば、『低学年の子は月に500円前後のお小遣い』が相場のようなので、お小遣いの合計金額を決めておき、それを週単位に分割したり、月1回にしたりするなど、その子に合ったリズムであげるのが望ましいでしょう。また、お子さんが買いがちな物はある程度決まっていると思われるので、そのイラストと値段を書き、500円だと、それがいくつ買えるのかなど可視化してみるのもお勧めです」

Q.子どもが、お金やその周辺(ローンなど)のことに興味を持ったとき、親はどのように接するのがよいでしょうか。

佐藤さん「お子さんの理解度に合わせ、できる範囲で真摯(しんし)に説明してあげるのが望ましいでしょう。ただ、『世の中、全てお金だ』という理解を持たせてしまうと逆にデメリットになるため、誤解を生まない配慮は必要です。

『対価としてお金を得る=労働』『対価としてお金を払う=消費』の両者に共通するのは、『それに見合ったお金が動く』ことです。現代社会の原理であり、世の中の流れなので、大人になるまでに理解しておく必要があります。

一方で、世の中には、お金が絡まない労働があります。その多くは家族の中で回っているもので、例えば、家事がそれに当たります。家事は休みのない労働ですが、賃金は発生しません。家事の中で、お手伝いにお駄賃をあげる家庭は多いですが、基本的に、家庭内でのお手伝いは『ありがとう』『助かるよ』と褒め言葉やねぎらいで十分です。

もし、お駄賃制を用いる場合は、日々発生するお手伝いではなく、年に1度の大掃除や半年に1度の草むしりなど、癖にならない頻度にするのが望ましいでしょう」

Q.子どもにお金のことを教える前段として、親はどの程度、お金に関しての知識を持っておくのがよいでしょうか。

佐藤さん「小学生の子に教える際に求められるのは、お金に関する知識のレベルの高さよりもむしろ、どう伝えるかについての工夫だと思います。

例えば、親が子どもにまず教えたい『お金には限りがあるんだよ』ということをどう伝えるか。これについてよく聞くのが『“うちにはお金がないからだめ”と言う』というもので、親が子どもに金銭感覚を教えるしつけの一つとして使われていることがあります。確かに、限りがあることを端的に教えてはいるのですが、子どもの心に余計な不安をかき立ててしまうこともあるようです。

実際に親御さんから、『自分が小さい頃、母親がよく“お金がないからだめ”と言っていて、子ども心に、おねだりして家がつぶれてしまったらどうしようととても心配だった』という話を聞いたことがあります。自身の幼少時代に、このような経験をしている親もいるのではないでしょうか。

先述のアンダーマイニング効果もそうですが、幼少期だからこそ、どのように教えるかが大事なのだと思います。その点では、ゲームを通じての学びは、自分の外側の世界で疑似体験ができるという部分で有効なのではないでしょうか」

(オトナンサー編集部)

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佐藤めぐみ(さとう・めぐみ)

公認心理師(児童心理専門)

ポジティブ育児研究所代表。育児相談室「ポジカフェ」主宰。英レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの心理学講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」(あさ出版)など。All About「子育て」ガイド(https://allabout.co.jp/gm/gp/1109/)を務めている。公式サイト(https://megumi-sato.com/)。

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