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立石美津子(たていし・みつこ)
子育て本著者・講演家
20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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私は今年61になる者です。この年代は当然のように右手矯正をされており、鉛筆・箸共に右手でしか使えないまま学生時代を終えましたが、結局箸はクロス、鉛筆はそもそも肘を締めて持つことができず、また指に過剰に力が入るため、HBでは紙が真っ暗になり、2H以上でないと字が残らない有様、字体も大変な悪筆のまま現役時代を過ごし、字は時代と共にキーボードで済むようになったのですが、箸は結局50歳を期に左に「戻し」ました。すると、食事が感じ2割美味しくなった…相当なストレスだった様子。振り返ってみるに、私の場合、左右の握力比が3倍あったのですが、左利きと言っても、多くは、例えば握力の差が小さいなど、肉体的能力差がそれほどないのではありませんか?
両手利きを目指せとよく言われますが、それも左右の能力差の程度次第ではむしろ害毒になるので、程度の差というところをよく見極めて慎重に行っていただきたいと考える次第です。
なお、矯正者に見られるという左右視認の過誤ですが、これも最近振り返ってみるに、私の場合、そもそも左右の違いが全く認識できないまま歳を重ねた感があります。例えば地下鉄出口では、あらかじめ地図で何か目標物を定めておいて、それに対して右、左を定めないと一歩も進めない、甚しきは東西と南北を誤るといった体たらく。
私としては右矯正は、先に記したように、必ず、左利きの程度を見極めた上で、あまりにも肉体的能力にハンデがありすぎる場合には矯正を一切すべきでないと考えます。
私は、削除も謝罪も必要ないと考えます。そういう次元の問題では、ない、と理解しておりますので。
現実にあらわれる「左利き」にとらわれるのではなくて、それがどこから来たものか、そもそも本当に右利きの方が先天的に多いものなのか。例えば、
先天的には利き手は未分化、ただ個々のバラツキとして左利き、右利き、確率的にほぼ同じ数生じる。一方、人間は育成の過程で言語コミュニケーションを会得する、言語野は左脳にある(これ自体、先天的なものかどうか検証の余地がある)、したがって育成と共に左脳が発達する、それが相対的に右利き多数の社会を形成している。外国語の方が日本語より論理的としばしば言われる、ここが日本人に、より左利きが多い要因を求めることも、できる。つまり、社会における左利きの発現は、言語野発達のバイアスをもっても払拭しきれないほど、先天的に強く左に偏った個体である可能性がある。もしそうなら、その個体・個人に対する社会性の育成の方法、あるいは左利きの保全のあり方について、議論は変わったものになるのではないか。このように考える次第です。
左利きを右利きに矯正すると吃音の原因になるため、決して矯正はすべきではない、というのが、先進国においてはもう何十年も前から研究されてきた定説です。この記事を見ても、その定説を覆せるような根拠は見られませんでした。
「国際左利きの日」は、この記事のような偏見を打破するために制定されたもののはずです。
にもかかわらず、よりによって、この「国際左利きの日」にこのような記事を掲載するなんて信じられません。「国際左利きの日」について冒頭に言及している以上、無知では済まされません。
日本では、残念ながら、左利きを右利きに矯正してはならない、という「常識」は、未だに広まってはいません。そのような中、このような記事が出れば、この記事を鵜呑みにして左利きを矯正させられる不幸な子が生み出されるだけです。
その責任をどう負うおつもりでしょうか?
即刻、訂正・謝罪記事をだすべきと考えます。