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障害がある子を連れて帰省、親が気を付けるべきことは? 自閉症の子を育てるライターが解説

張り詰めた気持ちでいると、周囲に気を使わせる

 障害がある子どもを育てていると、親は「周囲に迷惑をかけない」ことに非常に気を使います。しかし、筆者にはその結果、自分が逆に気を使われる立場になってしまったという、反省すべき思い出があります。ある帰省のとき、母から「ずっと機嫌が悪くて、怒っているのかと思った」と言われたのです。

 そのときは、息子の機嫌も筆者の体調もよくなかったことが原因の一つだったかもしれません。

 ごく親しい親族と集まって食事などをして過ごしましたが、筆者は息子の行動の一つ一つが気になり過ぎて、ずっと落ち着かない状態だったのです。みんな息子の障害を知っていますし、堅苦しい場でもありません。誰も息子のことをとがめませんし、母に聞くと「息子も落ち着いているように見えた」そうなのです。どうやら、筆者が勝手に気を回し過ぎてピリピリしてしまっていたようです。

 筆者がピリピリした原因の一つに、親戚の子どもの存在もあったかもしれません。筆者は無意識に自分の子と比較してその子がとてもよい子に見えてしまい、勝手に焦っていたのだと思います。そして、障害がある子でもきちんと育てている「完璧な親」を目指し過ぎていたのかもしれません。

 また、大人よりも、親戚の子どもから息子がどう思われるかも気にしていました。

「息子のこと、変な子だって思ってないかな?」
「怖いお兄ちゃんがいるって思われなかったかな?」
「息子が小さい子にけがでもさせてしまったらどうしよう」

 誰に言われたわけでもなく、求められたわけでもないのに、勝手に気にして息子について回り、独り相撲のようなことをしていたと思います。

 しかしその結果、せっかく楽しい場を設けてくれた母に気を使わせてしまい、悲しい思いをさせてしまいました。息子のことを気にするあまり、視野が狭くなって、自分の張り詰めた気持ちを周囲に広げてしまっていたことにも気が付きませんでした。

 息子が機嫌が悪いかどうかという以前に、親である筆者が機嫌が悪く見えてしまうのは、大人としてとても恥ずかしいことだと思いました。今も反省しています。

 周りに迷惑をかけてはいけない、かといって、気持ちを張り過ぎて周囲に気を使わせてしまうのも避けたい。あんばいは難しいですが、子どもの行動に気を配りながらも、完璧な親を目指そうと頑張り過ぎないこと、親戚の子どもと比較しないことに気を付けながら、適度に気を抜くことも大事かと思います。

 人間関係や状況にもよりますし、一概に「こうするべきだ」というものはありません。しかし、帰省は、なかなか会えない人たちと過ごす、大切な時間です。割り切って親もできる限り楽しめたら、それが一番理想的ですね。

(ライター、イラストレーター べっこうあめアマミ)

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べっこうあめアマミ(べっこうあめあまみ)

ライター、イラストレーター

知的障害を伴う自閉症の息子と「きょうだい児」の娘を育てながら、ライター、電子書籍作家として活動。「ママがしんどくて無理をして、子どもが幸せになれるわけがない」という信念のもと、「障害のある子ども」ではなく「障害児のママ」に軸足をおいた発信をツイッター(https://twitter.com/ariorihaberi_im)などの各種SNSで続けている。障害児育児をテーマにした複数の電子書籍を出版し、Amazonランキング1位を獲得するなど多くの障害児家族に読まれている(https://www.amazon.co.jp/dp/B09BRGSY7M/)。「べっこうあめアマミ」というペンネームは、障害という重くなりがちなテーマについて、多くの人に気軽に触れてもらいたいと願い、夫と相談して、あえて軽めの言葉を選んで付けた。

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