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将来、高田純次みたいなオヤジになりたい 何が魅力なのか、30代男性の声

俳優やタレントとして活躍している高田純次さんは“テキトー男”の愛称で人気がありますが、「将来、高田純次みたいなオヤジになりたい」と憧れを持つ人もいるようです。高田さんの魅力を探ります。

高田純次さん
高田純次さん

 俳優やタレントとして幅広く活躍している高田純次さんは“テキトー男”の愛称でも親しまれています。「オレは100メートルを9秒で走れたよ。バイクで」「スペインって、オシャレなところだよねえ。行ったことないけど」など、適当な発言を繰り返して、独特のユーモアを醸し出す“高田節”を楽しみにし、テレビを見ている人も多いのではないでしょうか。

 そうしたキャラクターが愛され、老若男女にファンがいる高田さんですが、中には「将来、高田純次みたいなオヤジになりたい」と憧れを持つ人もいるようです。高田さんの何が人を引きつけるのか、探っていきたいと思います。

下ネタ言っても不潔感なし

「大人になってから、高田純次さんの面白さが分かるようになり、さらに年を重ねてから、あの格好よさが分かるようになりました」と話すAさん(39歳、男性)。高田さんを理想の男性像として追い求めているそうです。

「まず、白髪がよく似合っていて、見た目がいいです。黙っていたら、ダンディーなおじさんなのですが、口を開けば、とても面白いというそのギャップも魅力的です。しかし、本当に格好いいのは、あの“適当さ”です。まねをしようと思っても、なかなかできるものではありません。

普通なら、どこかできちんとしようとしたり、『頑張らなきゃ』と思ったりするものですが、そのような意識がとても希薄に見えます。あれくらい、肩の力を抜いて生きることができれば、本人も周りもとても心地よいだろうなと思います。ぜひ、目指したい境地です」(Aさん)

 また、中間管理職となり、年齢でも仕事の立場でも“セクハラ”を強く意識するようになってきたAさんは、高田さんにセクハラを回避するヒントを見いだしているそうです。

「セクハラは『何を言ったか』と同じくらい、『誰が言ったか』が重要になることがあります。特に、おじさんは女性から、『妙に脂ぎっていて不潔』などのネガティブな印象を持たれがちで、発言がセクハラ認定されやすいわけです。そこで、高田純次さんです。あの人はテレビの中で下ネタを言うこともあるのですが、そこにおじさん特有の不潔感があまり感じられないのです。

なぜかは分かりませんが、発言がすべて冗談っぽいので、下ネタもいやらしさを感じさせないのかもしれません。当然、セクハラ発言自体をしないように心掛けるのが一番ですが、高田さんのような雰囲気が身に付けば、セクハラ発言をしてしまうリスクは、さらに遠ざけることができると思っています」

まるで“現代の仙人”

「年を重ねて、高田純次さんのようになりたい」と考えるBさん(38歳、男性)。「高田さんは“現代の仙人”だ」と話します。

「私のように中年と呼ばれる年齢に差し掛かってくると、特に男性は自分の地位や考え方が確固たるものになり、融通が利かなくなりがちです。その妙な自信に周りが迷惑することもあります。例えば、『やけに説教くさい人』なんかがそうです。大成功している著名人が自分に自信を持っているのはうなずけますし、そこが格好よくも思えますが、『この人、ちょっと面倒くさそう』とも思えてしまいます。

しかし、高田純次さんには、そうした俗物くささがありません。これは本当にすごいことだと思います。普通の人なら、加齢とともに、ほぼ確実に陥るであろう精神構造に高田さんはなっていないのですから。口ではうぬぼれをネタにして、ジョークを飛ばすわけですが、そのジョークがイタくなく、それが『この人面倒くさそう』につながらない。

中年以降の男性に見られる面倒くささや不潔さが高田さんにはまったくなく、あっけらかんとした様子が常人離れしていて、まるで、仙人のようです」

 これを不思議に思ったBさんは「なぜなのか」と本気で考えたそうです。

「素人の分析にすぎませんが、一つの仮説を思いつきました。それは、高田純次さんは“余分に求めない”というものです。人間は欲が尽きない生き物で、欲しい物は次から次に出てきます。物やお金だけに限らず、地位や権力、愛などの抽象的な物も欲しがります。理想像を持っている人は『自分はこうありたい』という欲を持っているともいえます。

しかし、高田さんは、そうしたもろもろの物を余分に求めていないように感じられるのです。自分や身の回りの環境をきちんと大切に思うことができているから、余分に求めていないように思います。僕もできるようになりたいです」

 高田純次さんの生きざまを真剣に見つめ、吸収し、自分の人生に生かそうとするアラフォーの男性2人の話を紹介しました。高田さん本人は“テキトー”がウリの芸風ですので、彼らの真剣さとのギャップが面白いですね。しかし、そのギャップが不思議と不自然に感じられないのも、高田純次さんが醸す魅力の奥深さゆえかもしれません。

(フリーライター 武藤弘樹)

武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

geetara610@gmail.com

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