「サンダル焼け」はどうやって防げる? 日焼け痕を目立たなくするには?
真夏の日差しでできた「サンダル焼け」。日焼け痕がなかなか消えず、悩んでいる人も多いことと思います。日焼け痕を目立たなくすることはできるのでしょうか。

9月になったとはいえ、まだ、日差しが強く暑い日もあります。こうした日に外出するとき、靴ではなく、サンダルを履いて出掛ける人も多いのではないでしょうか。足元が靴よりも涼しくて快適ですが、日焼けして、サンダルのひもの痕がくっきり残る「サンダル焼け」に悩んでいる人も多いと思います。しかも、サンダル焼けになってしまうと、日焼け痕がなかなか消えないようです。
サンダル焼けを防ぐ方法はあるのでしょうか。また、できるだけ早く、日焼け痕を目立たなくすることはできるのでしょうか。アヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長(皮膚科・形成外科)に聞きました。
面積あたりの紫外線量多く…
Q.サンダルを履くことを前提とした場合、サンダル焼けを防ぐ方法はあるのでしょうか。
佐藤さん「まずは外出前に忘れることなく、日焼け止めをしっかりと塗ることです。足の甲は日光がダイレクトに当たる場所なので、特に念入りな対策が必要です。日焼け止めのSPF(紫外線を防御する指数)の数値ができれば、『50』のものを多めに塗ってください。
時間がたつと効果が薄れてくるため、2~3時間ごとの塗り直しを推奨しています。夏場にプールや海水に入る場合は、防水効果がある日焼け止めがよいでしょう。もちろん、足の甲に直射日光が当たらないように日傘を差したり、日陰にいたりするように心掛けましょう」
Q.日焼け止めを塗っていても、サンダル焼けをする人がいるようです。足の甲に塗った日焼け止めが効きにくい人もいるのでしょうか。
佐藤さん「足の甲は顔や腕などよりも、紫外線対策を忘れがちになることも理由の一つと考えられます。また、足の甲は日光が垂直に近い角度で当たるので、面積あたりの紫外線量が多くなります。そのため、他の体の部位よりも日焼けしやすいので、念入りに日焼け止めを塗る必要があります」
Q.サンダル焼けをすると、他の体の部位に比べて、日焼けの痕がなかなか消えにくいと聞きます。なぜですか。
佐藤さん「先述したように、足の甲は他の体の部位よりも紫外線を浴びる量が多くなりがちです。また、サンダルのひもの部分は紫外線が当たらず、逆に露出している皮膚はかなりの量の紫外線を浴びています。そのため、ひもの部分と露出部分とで色の濃さの差が大きくなります。そのコントラストが大きいために、目立ってしまうということもあるでしょう」
Q.では、サンダル焼けをしたとき、日焼け痕がまったく目立たなくなるまで、どれくらいの時間が必要ですか。
佐藤さん「大半の人は2、3カ月程度で目立たなくなりますが、日焼けの濃さによっては半年程度かかることもあります」
Q.できるだけ早く、サンダル焼けの痕を目立たなくすることはできるのでしょうか。できる場合、どのようなことをすればよいでしょうか。
佐藤さん「トマトやスイカに含まれる赤い色素のリコピンや、レモンなどに多く含まれるビタミンCを積極的に取りましょう。リコピンは抗酸化作用があり、紫外線により発生する活性酸素を除去して、日焼け後の皮膚ダメージの回復に役立ちます。ビタミンCも抗酸化作用があり、同様に皮膚のダメージの回復効果があり、また、メラニンを抑制する効果もあるので、できるだけ多く取りましょう。
時間がたてば、自然と目立たなくなるものですが、どうしても早く治したい場合は美容クリニックに相談してください。美白剤を処方したり、レーザー治療などを行ったりすることで、早く薄くすることは可能です」
(オトナンサー編集部)
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