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日馬富士問題に関する武井壮さんのツイートが「正論」だと話題に…専門家も共感「指導は相手ファースト」

「上から目線」の人材育成はダメ

Q.そうした観点から、今回の日馬富士の振る舞いについてどのようにお感じですか。

西出さん「先輩として、真に今後の相手を思うその気持ちから礼儀・礼節を教えたかったのであれば、その伝え方の手段はほかにあると感じました。マナーは相手の立場に立って思いやりの心を表現することであり、社会通念的にもマナー的観点からも、指導において体に影響を与える暴力や、心身に影響を与える言葉の暴力はあってはならないことです。武井壮さんもツイートしているように、上司や先輩であっても、人として部下や後輩よりも上ということはありません。自分の方が相手よりも少しだけ人生経験が豊富なことや、自分の過去の失敗を部下や後輩にはさせたくないという『愛ある思い』から、礼儀や礼節を伝えるのは大事なことですが、人材育成は『上から目線』で自分の考えや感情に任せて頭ごなしにしても効果は出ません。それでは『自分ファースト』『エゴの押しつけ』と思われてしまいます。指導する立場の人間は『相手ファースト』の思いやりの心で、相手が自ら考え、理解し、納得できるようにうまく、その目的やゴールに導くマナー力、つまり人間力と手腕が必要です。そうすれば、相手も周囲も社会も自分も、関係者全員がプラスという結果になるでしょう」

(オトナンサー編集部)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント・美道家・ヒロコマナーグループ代表

大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。31歳でマナーの本場英国へ単身渡英。同国でビジネスパートナーと起業し、お互いをプラスに導くヒロコ流マナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナー研修やおもてなし、営業接客マナー研修、マナーコンサルティングなどを行い、ほかに類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績は、テレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「龍馬伝」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」など、ドラマや映画、書籍でマナー指導・監修者としても活躍中。著書に、28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)「マンガでわかる! 社会人1年生のビジネスマナー」(ダイヤモンド社)「マナーコンサルタントがこっそり教える 実は恥ずかしい思い込みマナー」(PHP研究所)「運のいい人のマナー」(清流出版)など国内外で70冊以上。最新刊「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」(青春出版社)が2018年5月19日に発売。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)、プレミアムマナーサロン(http://www.erh27.com)。

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