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日馬富士問題に関する武井壮さんのツイートが「正論」だと話題に…専門家も共感「指導は相手ファースト」

「上から目線」の人材育成はダメ

Q.そうした観点から、今回の日馬富士の振る舞いについてどのようにお感じですか。

西出さん「先輩として、真に今後の相手を思うその気持ちから礼儀・礼節を教えたかったのであれば、その伝え方の手段はほかにあると感じました。マナーは相手の立場に立って思いやりの心を表現することであり、社会通念的にもマナー的観点からも、指導において体に影響を与える暴力や、心身に影響を与える言葉の暴力はあってはならないことです。武井壮さんもツイートしているように、上司や先輩であっても、人として部下や後輩よりも上ということはありません。自分の方が相手よりも少しだけ人生経験が豊富なことや、自分の過去の失敗を部下や後輩にはさせたくないという『愛ある思い』から、礼儀や礼節を伝えるのは大事なことですが、人材育成は『上から目線』で自分の考えや感情に任せて頭ごなしにしても効果は出ません。それでは『自分ファースト』『エゴの押しつけ』と思われてしまいます。指導する立場の人間は『相手ファースト』の思いやりの心で、相手が自ら考え、理解し、納得できるようにうまく、その目的やゴールに導くマナー力、つまり人間力と手腕が必要です。そうすれば、相手も周囲も社会も自分も、関係者全員がプラスという結果になるでしょう」

(オトナンサー編集部)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと2000年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」(青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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