日馬富士問題に関する武井壮さんのツイートが「正論」だと話題に…専門家も共感「指導は相手ファースト」
「上から目線」の人材育成はダメ
Q.そうした観点から、今回の日馬富士の振る舞いについてどのようにお感じですか。
西出さん「先輩として、真に今後の相手を思うその気持ちから礼儀・礼節を教えたかったのであれば、その伝え方の手段はほかにあると感じました。マナーは相手の立場に立って思いやりの心を表現することであり、社会通念的にもマナー的観点からも、指導において体に影響を与える暴力や、心身に影響を与える言葉の暴力はあってはならないことです。武井壮さんもツイートしているように、上司や先輩であっても、人として部下や後輩よりも上ということはありません。自分の方が相手よりも少しだけ人生経験が豊富なことや、自分の過去の失敗を部下や後輩にはさせたくないという『愛ある思い』から、礼儀や礼節を伝えるのは大事なことですが、人材育成は『上から目線』で自分の考えや感情に任せて頭ごなしにしても効果は出ません。それでは『自分ファースト』『エゴの押しつけ』と思われてしまいます。指導する立場の人間は『相手ファースト』の思いやりの心で、相手が自ら考え、理解し、納得できるようにうまく、その目的やゴールに導くマナー力、つまり人間力と手腕が必要です。そうすれば、相手も周囲も社会も自分も、関係者全員がプラスという結果になるでしょう」
(オトナンサー編集部)
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