日馬富士問題に関する武井壮さんのツイートが「正論」だと話題に…専門家も共感「指導は相手ファースト」
そもそも「礼儀」「礼節」とは?
「礼儀」「礼節」を欠いた部下や後輩に対する指導について「マナーのプロ」の見解とは、どのようなものでしょうか。国内外の企業や大学などでマナーコンサルティングに従事、礼儀・礼節のある人材育成やマナー界における後進育成にも定評があり、国内外で70冊以上(累計100万部超)のマナー本を手がけるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。
Q.そもそも「礼儀」「礼節」とは何でしょうか。
西出さん「礼儀とは、思いやりの意味を持つ『礼』を『儀』という形で表現することです。相手に対する思いやりの気持ちを形で伝えることで、自分ではなくまずは相手にプラスをもたらし、結果的にそれが自分にも返ってくるという、お互いにとっての『プラス』を創造するのが礼儀(マナー)です。礼節とは、その状況などをわきまえ、自分自身が節度を持って行動すること。いずれも、社会生活の秩序を保つ上で必要とされるものです」
Q.会社などで、上司が部下に、先輩が後輩に「礼儀」「礼節」を教える場合、大切なことは何でしょうか。
西出さん「それは、礼儀や礼節を『教える』という気持ちを持たないことだと思います。上司や先輩は、礼儀や礼節を教えるのではなく『伝える』というスタンスで接することが大切なことです。なぜなら、礼儀、すなわちマナーは法律や規則とは異なり、絶対的な答えがないからです。相手や状況によってはそれが必要であったり不要であったり、受け止め方も千差万別です。そして、真に相手を思いやる心を持って、なぜ相手に礼儀を伝える必要があるのかを考えた時に、その目的を達成するには、それを伝える側にも礼儀や礼節が必要です。礼儀すなわちマナーはお互い様ですから。お互いに相手を思いやる礼儀があれば、そこにはプラスが生まれます。礼儀(マナー)はお互いがプラス、幸せになるために存在します。ビジネスにおいては『Win-Winの関係』を築くということですね」
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