稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の存在感が揺らぐことはない
SMAPの転機となった2009年
木村さんが「あすなろ白書」などのドラマ、中居さんが司会など、特技を発見して世間の注目を集める一方、稲垣さん、草なぎさん、香取さんもそれに負けず劣らず、それぞれの存在感がSMAPというグループを稀有なものにしてきたのでしょう。SMAPが力を発揮し、ファンが期待を抱き、SMAPがさらに力を発揮してその期待に応える。さらにファンの期待が膨らむ。さらにSMAPが力を発揮する。その好循環が芸能界を牽引してきた部分が大きいと思います。
芸能ニュースを取材する立場からすると、SMAPの転機として考えられるのが2009年です。草なぎさんが泥酔して騒動を起こしてしまった年としても記憶に残りますが、当時筆者の周辺では「SMAPは解散するのでは」と予測する業界人もいたのです。デビュー10周年を迎えた「嵐」の台頭が目ざましかったからです。嵐はこの年、オリコンの年間ランキングでシングル、アルバム、ミュージックDVD、ミュージックBDも含めた総売上額1位でした。その額は実に140億円とも。
それはたまたまではなく、ジャニーズ事務所の仕掛けで次々と型破りな企画を集中させた成果だったのです。東京・国立競技場で3デイズ、全国5カ所のドームコンサート、そして東京ディズニーシーを借り切って3525組7050人を招待し、ディズニーのキャラクターとコラボしたプレミアムなショーを披露するなど、怒とうのような「嵐激押し」に一部SMAPファンからは「嵐ばかり押されている」と苦言が出る有り様でした。
「ジャニーズもいよいよ世代交代か」「嵐がSMAPに取って代わるのでは」といったうわさも出ました。しかし、そんな激動の2009年でさえ、SMAPの存在が揺らぐことはなかったのです。嵐も素晴らしい活躍と実績で“嵐時代”を勝ち取り、紅白歌合戦出場を現実のものにしましたが、SMAPと交代したわけではありません。SMAPも晴れ舞台から消えることなく、変わらず紅白出場、ジャニーズの出演枠は2枠から4枠へと増えたのでした。

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